俺達日本人が教科書で教えられた歴史と韓国人が教えられた歴史は大きく違う。
俺達は悲しいかな都合のいい歴史しか知らない。
韓国人だけは知っていて俺たちだけ知らない暗い過去はたくさんある。
明らかに両国間の国民の意識には大きく温度差がある。
互いに言い分やプライドがあるのもわかっている。でもこのままでいいわけがない。
それは誰もわかっていることだ。

俺が生まれ育った下関という町は、韓国に最も近い地域の一つだ。
だから地元下関にはたくさんの韓国人が暮らしている。
俺は小さな頃から韓国人の友人もいっぱいいたし、今でも変わらず付き合いはある。
俺と彼らには全く壁はない。
友人に日本も韓国も関係ない。
俺は彼らとよく一緒に遊んだ。時には日本対韓国のサッカーの試合も一緒に観た。
それぞれが自国を応援し、それぞれが自国の結果に一喜一憂した。
そして試合が終われば、メシを食いながら敬意を払いながら文句を言い合いながら語り明かした。
それが俺には当たり前であり普通であった。
でも彼らが日本で味わった辛い経験もたくさん教えてもらった。
俺はひどく胸が痛かったのと同時に全く無知な自分に絶望した。
そして俺は教科書には載っていなかった歴史を勉強した。
そこで見た歴史は壮絶なものだった。

今ある日本と韓国の問題が現実にはすぐに解決しないかもしれない。
しかし少しずつでも互いに理解し合い、敵ではなくお隣同士、良きライバルとして切磋琢磨できる関係でいたい。
だって日本人も韓国人も皆、この世で暮らす同じ人間なんだから。