おおげさだが、私が救われた本というのがある。

それは、長男妊娠中にふと手にして読んだまついなつきさんの「笑う出産」だ。

笑う出産―やっぱり産むのはおもしろい/まつい なつき
¥1,020Amazon.co.jp

それまでの人生、勉強にしろ仕事にしろある意味、「がんばれば」なんとかなってきた私にとって、妊娠中のマタニティブルーだとか、産んだあと育てられるだろうか・・・といった不安がのしかかってきたのだが、その主な原因は

「まじめに考えすぎていた」

ことにあると思う。

仕事や勉強で完璧にこなそうとしていたテンションで出産・子育てに向かおうとしていた私が、この本を読んで

「なーんだ、こんなでいいんだ!」

とふーーーーっと肩の力が抜けたからである。

ちょうど、うちの少し先を行く(三男がうちの長男と同じ年)まついさんの経験が、すごくリアルに役にたっている。


その後も、何回この本を読んだことだろう。

事あるごとに読んでは、

「ま、そんなもんだよな。」

「がんばりすぎないようにしよう」

などと、気持ちの切り替えに役立ち、助けられてきた。


そんなまついさんがまた本を出した。

まついさんちの子どもめし/まつい なつき
¥1,260Amazon.co.jp

男の子三人の母であるまついさんの、要は、簡単に自分に負担をかけずに、でも、楽しい食生活を子どもに提供することについて、メニューをいくつか紹介しながら書かれている。

欲を言えば、もっとたくさんかんたん飯が紹介されていればうれしかったかもしれない・・・が贅沢というものか・・・。


子どもが三人いると、たしかに食事を考えるのが大変だ。

4月の第一週に長男一人でばーちゃんちで過ごす予定だが、ばーちゃんからも

「今日のごはんは何を作って食べさせるのかという一覧表を作ってファックスして」

といわれているが、

「さて、何を食べさせようか」

と考えるのがすごく大変なのだ。


今日の夜、ごはんを食べさせたら出かける用事があるので、きのうのうちにカレーを作っておいたのだが、金曜日中に三人

「おかあちゃん、これおいしいよ!」

と・・・すでに、もうないし・・・。

(もうすぐ3歳次男も三杯おかわりしました・・・)


もともと料理は好きな私で、いろいろな本を見て凝ったものを作っていたのは、長女が生まれるまで。

今の私は、レパートリーを書き出してあって、それを見ながら瞬時にいろんな判断をする。


コープの冷凍食品は特に大事だ。

ちなみにレパートリーとは・・・


・冷凍のロールキャベツで作るシチュー

・あげるだけの冷凍かつ

(野菜や肉をいためたりゆでたりして、最後の味付けはこれ)

・焼くだけの冷凍ぎょーざ

・蒸すだけの冷凍えびしゅうまい

・オーブンで焼くだけのグラタン(時間があると作るけど)

・とりそぼろごはん(鶏肉のひき肉が常にある)

・おでんセット(9種類ぐらい入っていて400円くらい)


回鍋肉やチンジャオロースの素、えびちりの素や麻婆豆腐の素なんかも大事。

カレーもそうだけど、要は、いためたり、煮たりといったとことは、ちょっとがんばるけど、最後の味付けはがんばらない。

たとえば麻婆豆腐は、長ネギやしょうが、ひき肉をいためるところまではちょっとがんばって、麻婆豆腐のもとに最後下駄を預けるのである。


そうそう、きのうのカレーが大うけだったのは、ハヤシライスのルーをはじめて使ったのだが、それ以外にトマトを丸ごと二個くらい入れたり、たまねぎを大目にいためたりといった工夫が大きい。


簡単に、でも豊かな食生活を目指して、肩の力を抜きながら楽しく取り組みます!