とある大臣の「女性は産む機会」なる発言が物議をかもし出していますが、おそらく、少子化に大きく関わる厚生労働大臣でなければそこまでめくじらをたてられることはなかったと思うのですが・・・。


まあ、実際に「子どもを産む事ができる」という生産性は女性しかもたないのだし、特に悪意があったとも思わないけど、基本的に「産める女性が産んでくれないから少子化問題は起きている」という考え方が根底にあるんだなあ、という印象を受けた。


さらに、

「結婚し2人以上の子どもを持ちたいというきわめて健全な希望にフィットする政策」

とまあ、じゃあ、結婚しない、子どもを持たないのは不健全なのかと、さらに突っ込まれていますが、これまた、根本的に少子化問題についてあまりにも勉強不足な発言で・・・。

「健全」ではなく「今までの日本の標準であった」とか言っていればよかったのにね。あくまでも「結婚して、子どもを持ちたいという人の希望にフィットする政策」なわけで・・・。


「めざましテレビ」の大塚さんが、結構、的を得たことを言っていて、

「基本的な考え方が古い方だから、ぽろっとこういう言葉が出るんでしょうね」

という大塚さんも、50代独身なわけで、いろいろと風当たりが強い、辛い思いをしたことがあるのかなあ・・・などと考えてしまった。


結局、根っこの部分で、この大臣は、まあ世代的にも

「日本では男性が働き、女性が家庭を守るのがよい」という考え方の方なわけで、急激に勉強して「そうした考え方では、少子化問題とは真っ向から向き合えない」、となっていない状態が続いているということだ。謝罪とかそういうのはいいから、早くその事実に気がついて、ちゃんと腰をすえてこの課題に取り組んで欲しい・・・。(って仮にも”大臣”にいうセリフか?)いくらでも少子化問題の講義に行きますけどー。


Y大臣・・・。

「個人の生き方に対する希望の多様化については、日本という社会の変化とともに、いろいろな選択肢があるのだし、それをどうこういうものでもなく、一方で、「社会の構造として」、結婚したい、子どもを持ちたいと希望しながらも、かなわない人に対して、国として何ができるのかを考えるんですよ」

個人の考え方をなんとかしようというのは政策ではないと思いますが、いかがでしょうか。


一方で、ものすごく勉強している、某県の知事になられた元お笑い芸人を見習ってほしいものだ。(今までの、有名人から政治家…のなかでは、今のところ一番まっとうでは?)