小学校の4年生から6年生まで、毎朝クラスで、学校から外に出て15分くらいの道のりを走っていた。校庭が下の段にあって、そこをかけおりて外に出て坂を上り、ぐるっとたんぼ道をまわって、坂を下って帰ってきて、最後にその校庭の段を上ってゴールだった。すごくしんどくて、雨が降るとうれしかった。(ただし、雨の日は縄跳び1000回)

そんなクラスだった。

毎日、学校が終るとランドセルを置いて学校に戻ってサッカーかソフトボール、ポートボールなどをして、冬は朝5時におきてスケートに行き、夏は水泳選手だから毎日何キロも泳いでいた。

休みの日にはちゃりんこでかなり遠い山まで山菜をとりにいったり、クラスで権兵衛峠を歩いて登って木曽まで行って帰ってきたりしたこともある。中学では全員で西駒(駒ケ岳)登山をしたりもした(ただし、私は気圧に弱いらしく、なんと途中で貧血を起こしてリタイアしてしまった)


でも、体育の成績は普通だった。つまり、まわりにはもっとつわものが多く、これでも体力は並み。だから中学高校は(身長が低いこともあり)吹奏楽部であり、演劇部であった。(でもどっちも体力勝負だから、ひまがあれば走ったり腹筋や腕立て伏せやってたけどね)


大学に入って東京に出てきて、ふくらはぎに筋肉がついていない女性を初めてみた。最初の体育で、体力測定のようなことをやって、腹筋だの背筋だの、踏み台昇降だのをやって、次々と脱落する人がいる中で、もくもくとやっていたら、体育の先生に

「君は・・・ワンダーホーゲル部かなんかなの?」と聞かれたのを今でも覚えている(ワンダーホーゲル部ってどんなイメージなのやら・・・)。踏み台昇降の結果かなんかから、

「マラソンの選手?」

と聞かれもした。

別に、運動の習い事をしているわけではなく、まわりが、みんな体力があるのが当たり前の時代&地域だった。

向かいの席のJちゃんも、長距離が得意で、学校ではずーっと長距離走で学年一番だったという。


・・・と前置きが長くなったが、先日、息子の学校で長距離走をするから応援に来てくださいというので見に行った。


走る 3週目はきつい!

うちの子は、週に二回水泳、土日は野球、毎日校庭開放で遊び倒して帰ってくるし、息子がよく遊ぶのは、野球をやっている子たちだったりするので、みんな、冬でも半そで半ズボンで走り回っている。娘も水泳とバレエをしているし、休みの日は公園で遊びまわっているので、そんなもんだと思っていた。

しかし・・・。

たった校庭三週走るのに、後半もう走れなくて歩いている子とか、明らかに日ごろあまり走っていない子がすごくたくさんいてびっくりした。私の頃でいうと、クラスの中には数人いたかもしれないな、という走り方の子が3割以上という印象。

私は「明るいうちは、家でゲームなんてしないで外で遊べー」と追い出す人だし、まあ、本人も外で遊ぶ方が楽しいし…でも、そうばかりではないんだなあ・・・。

今どき、私のクラスのように、毎日走らせるなんてできないのかもしれないけど、今思えば、あれで本当に身体は丈夫になった。

健康な身体、体力づくりも、大事な教育なんだなあ、と改めて感じた出来事でした。


さて、一方、娘は芸術が爆発しています。保育園で鬼の面を作ったのですが、なんともまあ個性的だこと。最近は帰ってからは毎日自作の紙芝居作りに夢中。


鬼の面 ハナとつのがオレンジなのだ