卒業した後で進学しないと決めている(決まっている)高校生にとって、高校生活って、何なのだろうか。


勉強は何のためにするのか。

学校は何のために行くのか。


きのう、ある高校の「総合的な学習の時間」で「大人と語る」という授業のボランティアを募集していたので行ってきたのだが、果たして、いったいこの生徒達に何をしてあげられるのか・・・悩んでしまった。常日頃、高校におじゃまして講演をさせていただいている私ではあるが、きのうはかなりのカルチャーショックを受けた。今まで訪れた高校は、就職1割、残りの半分大学、半分専門各種学校、だったのですが、きのうの学校は、大学、就職がそれぞれ2割、専門各種が3割残りの3割は「不明」とな・・・。ちなみに、外見で言うと、女子の多くがすごい化粧に金髪、超ミニスカートにジャージ・・・でした。


もちろん、みんないい子たちだったのだ。純すぎるくらいな・・・。

でも、とにかくちゃんとした会話にならない。

目の前に私がいるのに、携帯でメールしようとしたり、絶対に目をあわせなかったり、他のグループの友達の所にふらふらっと言って茶々いれてきたり。

まじめに話しているのってかっこ悪い、のかな。


それでも、聞けば、学校はつまんないし、勉強もおもしろくないし、楽しみは「地元」(中学らしい)の友達と夜まで近くの公園でしゃべっていること。家にいるときは携帯で友達としゃべっているのが楽しくて、携帯が月2,3万円かかるからバイトしているという子と、携帯のお金は親が払っていてくれるという子・・・。

え、じゃあ、高校は何ために来ているの?・・・っていう話じゃないですか。


まだまったく私の中で整理できていません。いったい、何をどうしてあげるのがいいのか・・・。

少なくとも、キャリア教育とかいう以前の問題として、もっともっとずーっと基本的な、人とちゃんと話すとか、あいさつするとか、学校は何のためにあるのか、何のために自分は高校に来ているのか、とか、自分はどんな時間の過ごしかたをしていきたいのか・・・といったところからきちんとした方がいいんだろうな、とは思うのだけど、何をどうしていってあげたらいいのか・・・。

せっかくの「大人と話す」という企画でしたが、少なくともきのうの1時間私は何もできませんでした。

少なくとも、

「大人の人に質問してそれに大人が答える」

という形式では、全くもってダメだということだけはわかりました。

もっと、参加できるワークがあって、自然と作業する中で交流できるような仕込みは重要だなとは思います。でも、じゃあ、この間大学生にやった基礎力ワークがいいかというと、ちょっと難しすぎるような感じもします。


オチはありません。

とにかく、自分の非力を痛感したという現状報告でした・・・。