厳しい意見かもしれないが、賞を辞退するのだったら、主演という形で映画に出るのを遠慮する方がいいように思う。まあ、出演を受けるときに「日本アカデミー賞はとっても辞退しますけどいいですね」ってスタッフ全員に確認してから受けたのなら別だが。

もちろん、映画を作ることの目的は決して賞を取ることではないし、そもそも、何を持って映画に優劣をつけるんだ、っていう話もある。一番最初に日本アカデミー賞をやったときに、たしか宝田明と、岡田真澄かなんかが、アメリカっぽく司会をやって「なんじゃこりゃ!!」と思ったのを覚えている。

一方で映画の世界だけで生きてきて、それを一つに指標としている人がいるわけで、また、映画作りっていうのはすべてチームなわけで、その人たちに対して、ちょっとに失礼だなーと思う。(会社の同僚が日本アカデミー賞というのは、いわば映画業界の労働組合なわけよ・・・スタッフの慰労的な意味も強いんじゃないのと・・・)

映画だけでやってきた人が、思うところあって辞退するのなら、それはそれでいいし。別にsmapが紅白辞退してもいいけど・・・。

でも、これは違うよね。

あくまでも、木村拓哉という人が個人として、役者として勝負かけたのなら、きちんと評価されてほしかったな、と思う。競うというより、それは「評価」なわけで・・・。


別に、本人が悪いわけではなく「事務所の方針」なんだろうけど、この場合は、所属会社の方針で社員の行動が制限されるというよりも、親の言いなりになって自立できないでいる子どもを見ているようで、なんだか寂しい。本人はどう思っているんだろう。仕方ないのかな・・・。ある程度、社会性を身につけた大人であれば、かなり悩んでいるんじゃないかと思うのだが・・・。なんとなく、木村拓哉さん個人は、とってもそういうチームみたいなものとか、大事にしそうだし・・・。

もし、悩んでいなかったら、それはそれで幸せなことですが・・・。


まあ、もともと、木村拓哉という人の演技については厳しい評価をしている私なのですが(何をやっても「きむたく」なのがかわいそうで見ていられない)、これで、ますます残念な気持ちでいっぱいになってしまった。一方で、きのうのクサナギ君はすごいよね。「いい人」や「さしょうたえこ」で、これは来るかも・・・と思って以来、ますますと演技力に磨きをかけているねえ。


・・・かといって思い切って事務所辞めるなんてしないんだろうな。したら、すごい好きになるんだけど。


嵐のニノはどうするんだろう・・・。


ああ、ファンに怒られそうだ…。