杉並区の和田中学の藤原和博さんの本を読んだ。

公教育の未来/藤原 和博
¥1,470
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最近テレビによく出ていたし、特集でもやっていたけど、ちゃんと取り組み内容を知りたかったのだが、この本に「よのなか科」の具体的な授業内容がかなり詳しく載っていた。(それ以外の取り組みももちろん載っているのだが)


最近、大学生や高校生にキャリアの話をしたりするにつけ、知識を聞いたり読んだりして学ぶということではなく、授業の「スタイル」として、生徒や児童が「参加する」という形式が重要じゃないかなあ、と感じていたところなのだが、まさに、この授業は、「ディベート」だの「体感」だの「ロープレ」だのが盛りだくさんだ。(うちの会社の新人研修を見ているようだ)

まだ、身近なハンバーガーから経済の仕組みを学ばせたり、区議会やら政治やら、法律やらといった、ちょっと難しそうなことも、中学生でも興味がもてるように、うまく盛り込まれている。


藤原さんは、リクルートにいらっしゃった時に、もちろん、仕事も優秀だったけれど、仕事以外でもとてもアイディアマンで、当時若手だった私たちに、いろいろな企画をたててくださったので、私もよく参加していた。


藤原さんの魅力を一言で言うと・・・あ、二言にしよう。


「底抜けの明るさ」

「尽きることない好奇心」

にあるように思う。


これとこれって、全然違うことだけど、くっつけたらなんかおもしろいことできそうじゃない?っていう発想が豊かで、じゃあ、とりあえず試してみよっか、っていう行動力も伴っている方なように思う。


時々会社のロビーで会ったときに、

「お!はたやさん、最近どーすか、なんかおもしろい話ないっすか」

と、気軽に、しかしなんだかフロア中に通る声で、私なんかにも話かけてくださってうれしかったなあ。


キャリア支援とキャリア教育を混同しがちだが、キャリア支援は、就職につながる行動の支援。

キャリア教育は、社会に出てから必要な力を養成すること。

藤原さんの授業は、まさにこの「社会に出てから必要な力」が授業スタイルを通じて養成されながらにして、必要な知識が身につき、具体的に興味がもてる職業に近いところに中学生の視点を持っていっている。


ぜひ、中学生や高校生の段階で、(ここまでの取り組みが無理であったとしても)授業「スタイル」の中に、ディベートやロープレを取り入れたり、社会人や地域の方々などのゲストティーチャーをどんどん招いたりといった事をしてもらいたいなあ、としみじみ思うのでした。


藤原さんがんばってらっしゃるなあ・・・。

私も負けないようにがんばらないと・・・。

さて、そろそろ来年度の自分の方向性を決めねばなあ・・・。私。

会社員ではないので、自分で自分の方向性は毎年決めないとならないのだが、何かに所属していないことの不安よりも、束縛されずに自由にできることの方が楽しい、B型、おひつじ座、動物占いオオカミな私なのでした。