私は、2年半ほど前に「GCDF-Japan」というキャリアカウンセラーの資格をとったのだが、そのとき研修を3ヶ月一緒に受講していたメンバーでの勉強会が、今でも年に数回続いている。(継続学習をしないと、資格が更新できないのだ)
今回は、そのメンバーの1人が、廣川進さんを講師としてお招きしてくださり、メンタルヘルスについていろいろと教えていただいた。
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特に、中年期の危機とトランジション(過渡期)についてのお話が興味深かった。
トランジションというのは、過渡期とか転換期とか言いますが、人は成長過程の中で、必ずこうした過渡期を迎え、それがいわゆる「ターニングポイント」になったりする。
レビンソンは年齢が進むとともに段階的に過渡期があるとし、第一段階が社会に出る前後、第二段階が30歳前後、そして第三段階として40歳前後の人生半ばの過渡期、最終段階としてリタイア前後があり、中でも40歳前後の人生半ばの過渡期が一番重要としている。
中でも、人生半ばの過渡期では、キャリア的に不安定な状況になる(リストラや不本意な異動、転職、降格等)ことや、子どもの問題、妻の入院などの、危機が同時に起きやすい。(仕事の変化、家庭生活の変化、関係喪失、個人的変化)
そんなときに
「なぜ自分ばかり、こんな立て続けに不幸が・・・」
と落ち込んでいるだけではなく、
「これが中年期の危機で、こうしたことが起こりやすい時期だな」
と思うことで、少しでも前を見て、その過渡期を乗り切ってやろうと「自覚する」ことが大事なようだ。
そうしないと、ストレスが高まり、精神疾患にかかる可能性も高くなる、と。
私も、そうした人生の半ばの過渡期の年齢だ。
少し前になるが、そういえば自分の退職、出産、父の病気・・・が重なった時期があった。
これからは、そうしたいろいろなことが重なる「中年期の危機」の年齢だということを自覚していこう。
私が、一番怖いのは、関係喪失かな・・・。
子どもが成長して手離れしたときに、自分は危険な気がする・・・。
とはいえ一番したが2歳だから、まあ、あと10年くらいは手離れしませんが・・・。
一つ、いいな、と思ったフレーズ。
危機は「危」険と「機」会(チャンス)が隣りあっている。