昔、お産は命がけだった。お産の歴史という本を見ると、なかなかリアルで怖い。


現在でも、妊娠中毒症などは危険なので、妊娠中の体重の増加や、塩分の取りすぎなどは指導される。

34歳、37歳、41歳と三度の出産を経験したが、もともと持病はないものの、加齢とともに、自分の体質として弱い部分が妊娠中の抵抗力や免疫力の低さによって増進されていたように思う。私は、低血圧&貧血なのだが(イメージと違うとみんなに言われますが…)、一人目より二人目、3人目の方が貧血の値は悪く、3人目の最後は特にふらふらだったので、後期は特に貧血で倒れると危ないので遠出はさけていた。また、もともと風邪を引きにくい私であるが、風邪薬を飲めないこともあって、本当に治らなかった。


出産にあたって、特に持病がなくて、血圧も高くなく、逆子でもなければ、普通の病院でいいかもしれないが、何か心配なことがあれば、やはり、お金がかかっても大きな病院でお産をした方がいいと思う。特に最近は、高齢出産が増えてきているので、リスクヘッジは必要だな、と思う。友人は40歳初産で聖路加を選んだが、後に

「贅沢かと思っていたんだけど、やっぱりいざお産の時には、いろいろあって、結果的に聖路加でよかった」

と言っていた。


私は、「Rhマイナス」という特別な血液型なため、「なにかあったとき」のために、上2人は、実家の長野県で、隣の市の大きな病院で出産した。3人目も、都内で家から徒歩5分とはいえ、小児科もある総合病院で産んだ。親戚の赤ちゃんが、生まれてすぐに大学病院に運ばれて緊急手術になったという出来事もあって、慎重になっていた。結果的に、三回とも幸い何もなかったが、出産は、普通なことでありながら、「日常生活よりは何かが起こりやすく、さらに何かあったときに、取り返しがつかない」ことだとしみじみ思う。


少子化で、産婦人科が減っているという。産婦人科のなり手が少ないことや、麻酔科医も少ないという話も聞く。

突然産気づいても近くにお産ができる設備がなかったり、お産の途中に何か起きたときに、受け入れてくれる病院が近くになかったりといった世の中だということを、いろいろな事件で知ると、背筋がすっと寒くなる。

また、私が3人目をお産した病院も、ついこの間から、小児科病棟がなくなってしまった…。近所の子ども3人で働いているママが、先日3人目(1歳)のお子さんが肺炎になり、その病院に入院させられないために、電車で隣の区の大学病院まで通っていた。


「少子化対策」を広義で考えると、本当にいろいろな懸案事項がある。


ちなみに私自身は、お産婆さんの手で取り上げられた3600グラムの玉のような赤ちゃんでした。(父は上が女の子だったので二人めは、男の子が欲しかったらしく、がっちりの赤ちゃんで男の子だ!と喜んだのに、よく見たら女の子だったとか・・・でも結局男の子のような性格に育ちましたが・・・)

お産の歴史

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株式会社 ビーケーワン