私の中の勝手なデータで、「派手ではないけど視聴率をとる役者」というジャンルがある。


個性が強すぎると、たとえば木村拓哉さんは何をやっても木村拓哉さんに見えてしまったり、美しすぎると、たとえば伊東美咲さんは何をやっても伊東美咲で現実感がなくなってしまうけど、特に華はないんだけど、そこそこ美人で、でもその辺にいそうで、嫌味がなくて、ちょっとコミカルな人がドラマをやると、意外とウケル。うまくいえないが、ある意味いい意味で強烈な個性がない人というか・・・。どんな役をやってもその役の人のように見える人というか・・・。


さて、こうした条件に該当する、数年前くらいから注目していて「やっぱりきた」のが以下の4人。


男性は、「いいひと」や「サショウタエコ」以来の草なぎ剛(すごく普通っぽくてきっとこれから来るよ!と言っていた)と「笑顔の法則」以来の阿部寛(正確には、「お水の花道」や「Antique~西洋骨董洋菓子店~」のときの怪演から結構イケルかもと予測)。空中ブランコの伊良部医師やドラゴン桜は、阿部ちゃんならではの作品でしたね。


女性は、篠原涼子と仲間由紀絵。篠原涼子は映画の「冷静と情熱の間」やドラマの「ムコ殿」の演技で結構やるなあと思っていて、「光とともに」で感動した。「anego」「アンフェア」とヒットが続きましたねー。

仲間由紀恵は「FACE」でやるなあーと思っていたらごくせんできましたねー。


だから、

「阿部」+「仲間」のトリックや、

「篠原」+「阿部」のアットホームダッドは、当然のようにヒットしたのです。


と、前置きはさておき・・・。


30代未婚男の発行直後に始まった、毎週火曜日の夜10時から、フジテレビ系列で放送している「結婚できない男」がおもしろい。

リアルなんだよなー。自分の趣味にはまる不気味さや、会話のとんちんかんぶりが。

肉ばっかり食べて、クラシック音楽聴いて、この間も趣味の悪い帽子を購入し、気に入って仕事中もかぶっていたり。

特に国仲涼子扮するお隣さんとの、かみ合わない会話はよくできている。先週も、国仲涼子を心配しての発言が、逆に彼女を怒らせる場面などは、本当によくできた脚本だなーと感心。(尾崎将也さん;サトレレや特命係長アットホームダッドなど)さらに、寂しそうに部屋に引き返す後ろ姿を廊下の鏡のように映し出す演出もおもしろい(安藤和久さん;GTO、鬼嫁日記やアットホームダッド、曲がり角の彼女)。

また、高島玲子と夏川結衣の30代後半女性の会話がまた、おもしろい。


ぜひ、番組内では、最終的に結婚してほしいなあと思うのですが、どうでしょうか。


大久保 幸夫, 大宮 冬洋, 畑谷 圭子

30代未婚男 では、ある程度のステイタスと収入がある30代未婚男性についてはあまり言及しなかったので、ぜひこの本を読んで見ようと思う。

牛窪 恵
独身王子に聞け!―30代・40代独身男性のこだわり消費を読む

余談であるが、伊東美咲と白石美帆に囲まれた亀梨君が、ついつい電車男に見えてしまうのは私だけ・・・?


PS;さて、きのうの放送もおもしろかったですね。

  寅さんや帝釈天についてウンチクたれてはとバスのガイドさん泣かせたり、

  花火についてすごい詳しくて頼まれてもいないのに講釈をたれたり・・・。

  先日のヘイヘイヘイで40代未婚男性の(私の大好きな)吉川晃司さんが、

  飲むと魚の話ばかりする、っていうのもこのウンチク現象かもーー。


  花火はみんなで見るワイワイ感がすきなのか1人でゆっくりみたいのか・・・。

  私も、どっちかっつーとウンチクたれの、1人でゆっくり派かもしれないので

  ちょっときのうは主人公の男性の気持ちがわかってしまった・・・。