自分の仕事について、親はどのくらい子どもに語っているのだろうか。

リクルートのキャリアガイダンスが出しているこのような資料を見つけた。

「高校生と保護者の進路に関する意識調査2005」(社団法人全国高等学校PTA連合会 株式会社リクルート「キャリアガイダンス」合同調査)


保護者の仕事 保護者の仕事についてどんなことを知っているか


7割以上の人が、職種名や会社名は知っている。仕事内容も65%の人が知っていると答えている。

けれど、たとえば仕事のやりがいであったり、仕事の悩みや苦労といった具体的なことになると、ぐっと知っている人が減ってしまう。


「お父さんは○○という会社で営業の仕事をしていて、お客さんのところに行ったりする仕事」

という理解だろうか。


でも、もっともっと大事なことは

「なぜその仕事を選び、どこに喜びがあり、なぜ続けていられるのか」

「何が大変で、どんな苦労があるのか」

というリアリティではないかと思う。


また、親子では同じ設問にもとてもギャップがある。

「なぜ働くのか」について親子で話あったことがあるかという問いに、保護者の53.4%が「はい」と答えているのに対して子どもはほんの16.6%の人しか「はい」と答えていない。

これは自分にも思い当たる節があるのであるが、親としては一生懸命勉強について働くことについての意義を語っているのであるが、あくまでもこれは「語っている」のであって「話し合っている」のではない。子どもにしてみれば

「また説教された・・・」くらいにしか思っていないのかもしれない。


「なぜ働くのか」について親子で話し合う、というためには、子どもが考えて意見を言って、親がそれを聞いているという状況が必要なのだと思う。ついつい口出しをしたい気持ちを抑えて、子どもの口からなんらかのの言葉が出るのをまたなければならないだろう。


たとえば仕事での苦労だって、結構話しているのかもしれないのだが、子どもは聞いちゃーいないのだ。ではどうしたらいいのか。

私は見せる、体験させるのが一番だと思うのですが、どうでしょう。必ずしも親とは限らず。近い仕事の人でもいいと思うのですが。

高校のカリキュラムで職場体験なども増えてきているようですが、こうしたことをきっかけに、親子で「働くこと」について「話し合う」ことが行われるといいですよね。