週に一回大学生のキャリアカウンセラーをしている。

今はおもに4年生なのだが、みんな一生懸命で、まじめに取り組んでいる。

1人あたりにかけられる時間も限られているのでできる限りのことをしてあげたい、と私も一生懸命話を聞いてあげているつもりである。


さて、今年の特徴として感じることは、

企業の側の採用意欲が高いなあ、ということと、

就職活動が長期化しているなあ、ということ、

内定をもらったとしても、「まだ、もっと自分にあったとことがあるかもしれない!」と学生の側でも、すぐには活動を辞めないこと、だろうか。


その中で、一つ不思議でならないことがある。

それは女子学生の中に、全く違う仕事内容で企業を受けて、両方から内定が出そうだったりして、どちらに行こうか悩んでいるのである。

たとえば

「商社の一般職」と、「メーカーの営業」とか、

「キャビンアテンダント」と「証券会社の総合職」

「病院の受付」と「アパレルの総合職」など。


ええ!全然違うよね!

まだ、職種が違うものを希望する(接客と営業とか)なら理解できるが、

総合職と一般職って・・・

男性も女性も関係なく、ばりばり働きたいの?

それとも9時~5時でアシスタント業務をしたいの?


聞けば、男性と同じように働きたいような気もするが、

自分には無理かな、という人が多いのように思う。

過去、男性と同じようにばりばりとやってきた経験がないから・・・と。

自分という人がどこまでできる人なのかわからない、と。


私が社会人になった20年前は均等法の前の年で、

男女同じように働きたいと考える女子学生は少数で、

希望しながらやむなく一般職、と言う人はいたものの、

総合職と一般職と両方希望して、両方受かったら悩む、

と言う人はあまりいなかったように思う。


そこで、自分の営業経験をもとにして、

たとえば営業ってこんな一日だよ、

こういうところは楽しいけど、こういう所はきつかったよ

と話してあげたりするのだが、

どこまで伝わっているのやら・・・。

自らがすでにインターンシップをしてきた人や、

アルバイト、ボランティア経験が豊富な人の方が

仕事のイメージははっきりもっているように思う。


もう少し早い段階で、

働くということについてをもっと具体的にイメージできるように

もっともっとなっていかないと、

4年生のこの段階でこうした悩みと戦う学生は減らないだろうなあ・・・。


月に1回か2回、高校生にキャリアについての話をしにいくのだが、

びっくりするぐらい、ものすごく真剣に聞いてもらえる。

この分野は本当のもっともっと充実すべきだなあ、と

感じるこのごろである。