~の為には偽りの精神があるように思う | ひとりでにわし・神奈川県横須賀市ひとりで庭師をしています

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横須賀市の植木屋庭師 畠山庭園のブログです。冬は奥只見スキー場でオペレーター(圧雪車)。バイクが趣味でninja1000に乗っています。

〇〇の為にとか、何の為にこの仕事をしているんですか?と聞かれたことがあって、「~為」という考え方は、なにかこう見返りを求めるというか、誠心誠意ではないように思うんですね。

 

うちは植木屋だけど、「お金払ってくれなかったらどうしよう?」と誰もが思う気持ちに対して、「別に払ってくれなくたっていいや」ぐらいの軽い気持ちでいます。騙すより騙される方がいいぐらいの強気です。

 

どういうことかというと、「あなたは何の為にこの仕事をしているんですか?」という質問に対して、「とにかく好きなんですよ庭いじりが」と答えたことがあります。「好きなことを仕事にしたのですね」と付け加えられて、「まあ、そんなところです」と答えました。

 

お金のために、生活のために、家族のために。と言いがちですが、為にというのはなんか違うような気がします。しませんか??

 

お金、騙されたら、逃げられたら。などというマイナスな気持ちを持てば持つほど、そういう客を呼び寄せるような気がします。そんなことは鼻っから無視して、僕を選んでくれたお客様なら大丈夫と信頼して仕事をしています。

 

 

それが。・・・

 

会計の人に心配され、契約書とかいろいろな法的なことを言われて、「信頼という一番つよい心をもっているので、よくわからない紙切れなどは必要ない」でとは思っていたものの、僕は単純でバカなので、そうなのか!と信じてしまった。

 

 

で、

 

一回持って行ったことがあります。契約書。

 

そしたらその契約書、内容が中途半端でかえってお客様に不快な思いをさせてしまいました。

 

毎年使っていただいている方で、信頼しているからこそあなたに頼むわけで、私のこと(お客様)を信頼してくれているのなら、これは必要ないでしょ。と指摘していただきました。

 

「ハッ!」と気が付きました。

俺は何をやっていいるんだろうと。

 

確かにこういった紙切れ一枚あれば法的にはいいのかもしれません。会計的にも安心なかもしれない。(それは安心の為にという)この~の為には非常に良くない表現だ!!

 

実際に現場に行ってお客様とあって、庭に入らせてもらって。これ以上の信頼はないはずなのに、恥ずかしいことをしてしまいました。本当にごめんなさい。無知というかバカですよね。そんな必要はないのに・・・

 

誠の精神でぶつかっていけばわかるはずです。僕だって怪しいのは本能でわかるので、最初から断っています。それなのに、それなのにねー、人間ってもろいなーと思う。

 

お客様が言ってくれたことに感謝しています。本当によかったと思います。この件がなかったら、植木屋も契約書が必要なんだと思い込んで進んでいたのかもしれません。軌道修正できてよかったし、本当にお客様に恵まれているのだなと思いました。

 

自分への教訓として、戒めとして、これからも誠の精神で進んでいこうと、改めて思ったのでブログに書くことにしました。

 

ありがとうございました。