植えた木は弱い。
自然に育った木は生きた分、家が持つと。
宮大工が言っていました。
体もそんな気がします。
ジムで人工的に鍛えた体より、仕事で自然に身についた体の方が強いと思う。
歩くのだって走るのも、スポーツジムのマシーンで走るのと、外で走るのとは違うのではないかな。
緑をみながら歩くのもいいですね。目によさそう。
テレビを観ながらエクササイズ。
ながら運動もありますが自然ではありません。私はテレビを観ながらという体操に否定的です。お勧めしません。むしろやらないほうがいいと思っているぐらいです。
確かに筋肉は動いていますが、意識はテレビに向きます。
こうすると、この筋肉が動く、伸びて気持ちがいいなとか、感じるものああるでしょう。そういうものがないまま動かされるので、体としてもいい加減というか、ここ一番の頑張りどころがなくなるんです。
体も鍛え上げられていてもなんかちょっと違うんです。
見た目はいいけれど。というやつです。
筋肉もりもりの人が必ずとも強いとは限りませんしね。
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職人と呼ばれる人たちは、細くてもしまっています。その筋肉は柔らかい。植木も人間が植えたものだから、どこかでぼろが出るというか、大切に育てても、どうしても自然に負けてしまうんです。
入り口の「ツゲ」は、長いこと刈込による彩を楽しませてくれましたが、根元が腐ってきました。
強めに選定して、腐った幹は省いて、穴が開いているところに盛土しました。
美しく保つだけが庭仕事じゃないんですね。バランスがありますから。
自然界に沿わないと枯れてしまうのです。
(お爺さん、植えすぎかもしれませんよ、と心で思いながら・・・)
枯れ始めてから何とかしてください。というのは無理なのです。昔いましたそういう人。なんて自分勝手な人なんだろうと思いました。
「あなたの体はその自分勝手から来ている。そういう考え方やめたらどうですか?」と、言ったら来なくなりました。
体も一緒ですよ。何かあってからじゃ遅いので、日頃からの養生が大切です。何かあったら、日頃の生活を反省して、これじゃ行かなかったのだな。と改めてみる。病気や不調は、その気持ちを思い出させてくれるのです。
目を向ける処を変えてみるといいかもしれませんね。
基本は歩く。それも外で。自然に身についた体がバランスがいいのです。自然と人工的は、バランスの違いに出ます。
ありがとうございます。