先日、郵便局の帰りに信号を待っていたら、ものすごい勢いで
ミニチュアダックスフントの子犬が飛び出して来た。
「あぁっー!!ひかれちゃうよー!!」と言い終わる前に、スピードを出してきた
タクシーの前に飛び出してしまった。子犬は「キャ-ン」と鳴いた。
思わず両耳を押さえて「きゃああー」と2回叫けび、横を向いてしまった。
振り返ったら間違いなく子犬は死んでいる・・・と思ったが、当たっただけらしく
そのショックでどこかへ逃げてしまった。
もろに見てしまったので、思わず大きい声で怒鳴った。
「飼い主はどこだー!!飼い主はー!!」
周りにいた中学生たちが笑ってみていた。
しばらくすると、うちの団地からおじさんが出てきた。
2年前に保護したミイチャに、野良猫時代一緒にエサを与えていた人だった。
そう言えばこの人、子犬を2匹飼ってる・・・
訊くと、やはりおじさんの犬だと言う。
「何でリードつけないんですか?! タクシーに当てられて、どっか
逃げちゃいましたよ!!」
そのあと行く所があったが、もちろん子犬を探した。
郵便局へ行った時、忘れ物をして1度家に戻り、また郵便局に行ったら、あんな場面に
出くわしたので、これも偶然ではないと思った。
探していても可哀想で可哀想で、絶対ぶつかったショックでもう出てこないか・・・
当たり所が悪くて、どこかでひっそり死んでるかも・・・
誰かが保健所に電話してるかも・・・と思っていた。
30分ぐらい団地や郵便局の周りを探したが、暗くなってきていたし、黒くて小さい子犬
だったので全然見えなかった。
懐中電灯を取りに家に戻り、ついでにおじさんに電話。
なんと!数十分前、無事に見つかってもう家にいた。良かったー本当にうれしかった。
病院には行かないと言うので「具合悪そうだったら、病院連れて行って下さい。
それとリードして下さいね」と言って電話を切った。
団地の前は道路。
しつけもできてない遊ぶの大好きな子犬を放っぽらかして、団地の中にいたおじさん。
子犬はおじさんの後を追いかけて道路を渡ったんだろう。
もしあの時死んでたら、当分立ち直れなかった。