通信「ハチ蜜の森から」No.45に書いた作文です。きっかけや方法についてまとめてみました。お暇潰しにどうぞ^^
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「肥料を入れないなんて魔法でも使っているの?」地元の年配の女性に驚かれました。
私の家庭菜園は、農薬も肥料も入れません。耕しません。それでも収穫できるのです。知っている人は知っている自然農法と呼ばれる農作物の育て方です。8年前から取り組んでいます。同じような方法で、無農薬のりんご栽培を成功させた青森の木村秋則さんは有名ですね。
とはいえ、キャンドル製造の繁忙期の秋はとても余裕がないので夏野菜だけです。それ以外の季節やお米は、有機栽培農家さんに頼り、春先の端境期は山菜も採っています。
■自然農で家庭菜園をしている理由
前号の私の健康法特集でも書きましたが、私は10年前にお医者さんが治してくれなかった32年歴の重篤な花粉症や17年歴のバセドウ病、長年の慢性胃炎、下痢、痔、高血圧、無呼吸症候群その他諸々の不調を、食生活を変えて簡単に治せたのです。引きやすかった風邪も10年以上引いていません。
その健康法は、「何を摂るか」ではなく、「何を摂らないか」という食事法です。摂らない食べ物は、小麦、食品添加物、牛乳や乳製品、遺伝子組み換え食品、サラダオイルやショートニングなどの悪い油類。そして農薬を使った農作物をなるべく食べないこと等々です。
日本は、農薬使用量も食品添加物も遺伝子組み換え食品も塩素水道水の濃さも世界トップクラスです。世界中で癌が減っているのに、日本だけがウナギ登りに激増しているのは当然なのです。
私の住む集落は、200haの水田と果樹園に囲まれています。15年ほど前からゾッとすることが起こりました。スズメがいなくなったのです。窓を開ければ近くの電線や樹木に何十羽もいるのが当たり前でした。我が家には毎年三ヶ所に営巣していて、毎朝「チュン・チュン」の鳴き声に起こされました。ところが、15年ほど前から急にいなくなってしまったのです。たまに10匹ほどの群れを見つけてホッとする感じです。皆さんの所はいかがでしょう。
さらに蜂たちも激減しました。特にハナバチ達がとても少なく感じます。いったい何が起きているのでしょう。
水田で考えてみます。この辺りではお盆前後に2回、ネオニコチノイド系農薬を、ラジコンヘリを使って空中散布します。このネオニコ農薬は残効性、浸透性が高く、人体に影響が認められEU諸国では使用中止、多くの国々でも厳しい制限をしています。しかし、日本は逆に残留基準値を引き上げてたくさん使えるようにしているのです。
散布後、稲はネオニコ農薬を吸い上げます。米に許されている値は2ppm/kgです。まもなく花が咲くとその花粉に農薬が出てしまうのです。稲に花が咲くと多くのハナバチ達は幼虫のために花粉を集めにやってきます。人間よりとても小さな幼虫達に2ppmの農薬は劇薬になるのです。
まもなく花が終わり、稲穂が実り始めます。まだ穂の中は米ではなく米汁です。この米汁がスズメ達の大好物なのです。ここにも2ppmのネオニコ農薬が入っています。私たちはスズメが死ぬようなお米を食べているのです。
実は、7年ほど前にみかんやりんごの花から採取したハチミツからも残留基準値の0.01ppmを15倍も上回る0.15ppmのネオニコ農薬が検出されました。果樹にとってミツバチによる花粉交配はとても重要ですから「これでこの農薬が規制されるかも」と期待しました。しかし、国は2年後にいとも簡単にハチミツの農薬残留基準値を20倍の0.2ppmまで引き上げ、何事もなかったかのように解決されてしまいました。3.11の原発事故の時もどんどん放射能基準値のシーベルトはゆるくされました。なんのための基準値なのかと思ってしまいます。
しかし、ハチミツの0.15ppmの値は他の野菜と比べるととても小さな値です。同じネオニコ系の農薬がほうれん草に許されているのは40ppmです。さらに緑茶は50ppmです。まるで日本人が愛している農作物ほど基準値はゆるいように感じます。
■自然農野菜のメリット
農薬や肥料を使わないで育てた野菜には、農薬が残留していないだけでなく様々なメリットがあります。
まず一つは、人の体に必要不可欠なミネラルが野菜にたっぷり入ることです。現代人の様々な病気の一因となっているのがミネラル不足です。現代の野菜にミネラルが入らなくなってしまった理由は、農薬によって土壌菌が死滅してしまうからです。ミネラルは土壌菌がもたらしてくれるものだからです。ミミズが土壌菌たっぷりの土を食べて排泄すると、それが野菜の肥料となり、野菜にミネラルが取り込まれるのです。これは同時に肥料がいらないメリットにもなります。
肥料はうっかりすると農薬同様に人体に猛毒となります。自宅前が畑だった頃は、毎年牛糞堆肥がトラックで運ばれてきました。ところが、牛舎からそのまま持ってきたのではと思うほど臭く、2〜3日は窓を開けていられないほどでした。野菜はものすごい勢いで育っていました。しかし、発酵の進んでいない肥料を使うと野菜に発がん物質の硝酸体窒素が入ってしまうのです。
それに、現代の畜産は農薬をたっぷり使った遺伝子組み換え穀物が餌として与えられるので病気はあたり前。ワクチンや抗生剤や薬は欠かせないのです。排泄されたそれらも畑に入ってしまうと思うとゾッとしてしまいます。その畑の農家さんは「道の駅に持って行くとなんでも売れるんだ」と嬉しそうに教えてくれました。
自然農法の野菜には、逆に抗癌作用のある抗酸化物質のサルベストロールが入ります。これは野菜が自分で自分を守ろうとする物質だそうです。農薬や肥料、充分な水やりで至れり尽くせりの野菜には入らないそうです。自然農法の野菜は収穫後いくら置いても溶けたり腐ったりしないのはこの抗酸化物質の賜物です。今年種取り用に収穫した大きな熟れたキュウリを放置していますが、二ヶ月経った現在も腐らずにミイラ化しています。
さらに農薬や化学肥料を使わない農作物は、体内の農薬を大幅に減らしてくれることが明らかになっています。5日間で体内の農薬を約半分、一ヶ月間食べると1割未満に減らせたそうです。
そして一番のメリットは美味しいのです。キュウリを、知り合いに味噌を付けてかじってもらった時に「これはフルーツだ」と驚かれました。水々しく甘く香りもいいのです。
それから化学物質で大地を汚さないことも気持ちいいことです。さらに毎朝30分ほどの農作業は流行りのアーシングにもなっていて身体が浄化されるように感じます。
■自然農の方法
ではその方法を簡単に説明します。あらかじめ畝を作っておいた畑は、まず草をぎりぎりまで育てます。すると、草が土を柔らかくしてくれるので耕運機で耕さなくて大丈夫なのです。それに、深く耕すと土壌菌が死んでしまいます。タネや苗を植える時は、まず直径20cmほどを丸く地面スレスレから草を刈り取ります。けっして抜き取りません。草の根にこそ土壌菌(根粒菌)が集まっているのだそうです。
その草の枯れた根の穴に酸素が入り込み、苗の根もそこに伸びて養分をいただけることになります。苗が育ってきたら、草を刈る範囲を枝先より10cmほど広く刈ります。これを育つたびに繰り返します。刈った部分には草を敷いて、けっして土を露出させません。土が露出していることは畑がケガしている状態で、草さえ被せておけば、すぐに自然状態に戻り小さな生き物達のかっこうの住処にもなります。自然農をするようになってから、よそ様の畑の露出した土を見ると痛々しく感じるようになりました。
草は土壌菌を育ててくれているので、刈る時は草に「ありがとう」と何度も呟きながら刈っています。自然農にとって草はまさに「草様」です。暑くなると根本の草マルチは分厚く乗せます。保湿と防草のためです。畝以外の草も必要になるため、草ぼうぼうだった畑は、だんだんきれいになっていきます。
水やりは、苗が小さいうちや、昨年のように日照りが続いた時はやりますが、通常の年はたまにやるくらいです。すると根が土中深くまで伸びて水分を探すようになるのだそうです。成長が遅いのは根を伸ばしているからだったのです。
■耐え忍ぶ時間が必要
昨年で8年目の自然農でしたが、3年前あたりから、野菜達の育ちや実り具合がとても良くなってきました。実は、自然農には耐え忍ばなければならない時間があるのです。土壌菌が豊富になるまでの年月です。作物にも寄りますが3〜4年です。人に見られると実に恥ずかしい時でもあり、こっそり肥料入れちゃおうかと何回も思いました。
この時間を早めることができるのが大豆です。豆類は根粒菌をたくさん集めてくれるのです。うちの畑もなかなか土が良くならない所があったので今年は植えてみました。来年、そこに植えた野菜がどう育つか楽しみです。
■畑とおなかは一緒だった
自然農をしていて、畑とおなかは一緒だなとつくづく感じます。通常の畑は戦後より使われた農薬で土壌菌を死なせてしまうので、死んだ土で栽培しているのと同じです。そこにわざわざ窒素・リン・カリなどのミネラル、そして肥料を入れなければ苗は育ちません。耐性がなく病気が出るので農薬を散布して殺菌します。余計な肥料分は肥毒と言って虫に食べられやすくなりますから農薬で殺虫します。土壌菌は益々生きられなくなります。
人の身体も農薬や食品添加物、殺菌の防腐剤など化学物質にまみれた食べ物で腸内細菌を戦前の三分の一に減らしました。腸が免疫細胞を作るので免疫力は下がり、病気になりやすく、サプリや薬や抗生剤に頼ってしまいます。その抗生剤でまた腸内細菌を減らす堂々巡りとなっています。
気づけば日本はすっかり病み世となってしまいました。まずはキュウリ1本でもいいので自然農法で栽培してみませんか。世界が変わりますよ。
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