源氏が駄馬のふもとに春が来ると、
カラマツ林のクマザサの芽が出て、
溶けた雪水が谷に流れ、野ブキが茎を伸ばし、葉を広げ、
谷間一面、黄色や白い花が、咲き始めます。
傘になりそうなくらい、大きなフキの葉の下に
灰色が少し混じったような白いウサギが出たり、入ったり、、
時々、こちらを意識して 振り向く姿が、可愛くて、
開墾途中の畑の切り株に腰掛けて、
一日中、眺めているのが、好きでした。
ご近所で生まれた、白ウサギの子っこをもらったときは
うれしさと、心配で、
学校へも一緒に持って行ったほどです。
当時は 小さい妹をつれて登校していた生徒さんがいたり、
登校途中で見つけた鳥の卵を持ってきたり、
色々持ち込んでも、先生は何も言いませんでした。
なんだか、”おしん”の時代みたいでしたね。
ところが、このウサギちゃん
突然変異で、
毛が、どんどん伸びて、
一週間に一度は散髪してました。ヽ(;´Д`)ノ
この山、他に リス、アナグマ、、、がいて、
谷川には、山ワサビが群生、
コケの生えた岩のたなには
足の生えた大きな魚()が、歩いていました。
今思えば、夢のような不思議の世界でした。