10歳の頃のアルバイト | ba-baのブログ①

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土に還る日まで、畑仕事を、、

小さい頃のバイトといえば子守です。

田舎の田植えの頃は、どこの家でも忙しく、

特に 赤ちゃんのいる農家の母親は大変です。

近所のおばさんに頼まれて、子守をした時、

一緒に、山の田んぼに行き、一日赤ちゃんをおんぶします。

2時間毎に オッパイを飲ませたり、オシメを取り代える時だけ、

赤ちゃんを下ろします。

これが、3~4日続きます。

田舎では子守のバイトのお金は滅多に支払われません。

夕飯をご馳走になるだけです。

体力のありそうな子は、農繁期、いつも 当てにされます。



ヤギのミルクを配達したこともあります

ヤギの子が生まれた後、母ヤギは毎日、2升の乳を出します。

それを 4合ビンに詰めて、

産後のオッパイの少ない母親に届けるのです。

ひとビン20円くらいだったでしょうか、、

ヤギの乳は濃厚で、4~5倍に薄めて、

人の赤ちゃんに与えます。

田舎の若い母親は野良仕事がきつくて、

産後のオッパイの出が良くなかったように見えました。

今の母親の楽なこと、比べ物にならないくらいの差があります。


ニワトリの玉子を集めたことも、、

我が家の10羽のニワトリ、

殆んど毎日、一羽で一個、産卵します。

それを、モミガラを敷いた箱に並べて、農協へ納品します。

一個一円の玉子は、毎回10円となり、

農協の通帳に入金されます。

貴重なアルバイト収入源となりました。


珍しいバイトは、クリスマス用の白い岩コケ集めです。

これは 町に住む外国人が使うのだとか、、

1kg50円(?)だったような、、

コケはよく乾燥させて使うので、

中々、1kg採取するのは大変でした。

又、集め始めの記憶はあっても、

納品した記憶がないのが、不思議!!

途中で、やめたのかもしれませんね。


秋になると、山の椎の実を拾って、町の料亭に。

1升20円くらいでしょうか、、

自然の恵みとはいえ、椎の実は小粒なので、

一升拾い集めるのは大変なことです。

春先に沢山の花を着けている椎の木の場所を覚えておくことも

秋のスムーズな収穫につながります。

これは 何に使われるのか、不明です。

田舎では、椎の実は乾煎りして、おやつに良く食べました。

お米の味がして、美味しい白い実です。


親に強制されたわけでもないのに、子供同士で誘い合い、

結構、楽しくバイトしていたことが、懐かしいですね。