今回は、前回の続きで、アリ型の説明です。
前回は、アリ型は物事を平面的に捉え、人や組織を、一面か二面でしか見ていない傾向が強い事を書きました。
その結果、詐欺師の言う事のみを信じ、おれおれ詐欺にかかり易い事を説明しました。
細谷氏は、アリ型の特徴は、具体的な事に意識が集中し、目的を考えないで手段だけを考える傾向が強い事も、指摘しています。
細谷氏が言う、上位概念で私たちは、物事を捉えられないのです。
現実に観えているものと、観えているものから、簡単に思いつく、類推できるもののみを、私たちは観ている、と言う事だと思います。
目的を考えれば、手段が多くあることに気づきますが、手段だけを考えると、よい手段を考え出せなければ、あきらめる事になります。
次に、線を引いて考える事を説明します。
前の説明とダブルのですが、具体的な事、目に観えている事のみに意識が行き、その先の事を追求しない観方をする、と言う事です。
前回も説明したように、人や組織には、いろいろな面があるのが普通です。
人や組織には、人や組織を支える背景が、必ずあります。
その背景を観ないで、目に見えている表面的なものだけを観ている、と言う事です。
線は、観えているか、観えていないかの間にあり、線の外は考えない、と言う事です。
この観方をすると、IT技術等は、結果だけを表示するので、どうしてその様な結果が出るかを、追求しない観方になります。
観えないものは、ブラックボックスになる訳です。
これを続けていると、ブラックボックスが増えて、社会がどう動いているかも分からなくなり、変化を読む事が出来なくなります。
経営に例えると、先が観えないのだから、現実だけを観て、観える範囲で対処する事になります。
働き方改革の対処法で言うと、今現在、人手は足りているので、対処法も分からないから、何もしない訳です。
今までも、これからも、世の中の複雑さはどんどん増えてゆきます。
この観方をすると、ブラックボックスがどんどん増え、打つ手がなくなって行く事になります。