ツバルは南太平洋に位置する、世界で4番目に小さい島国です。
総面積は約26㎢で東京ドーム5.7個分、一番大きなフナフティ島でも縦12㎞最大幅100mしかありません
人口約9600人で、国民は自給自足の生活をしながら質素に暮らしています。
そんな小国が、地球温暖化にともなう海面の上昇などにより水没の危機にあるといいます。
家庭でつくる根菜が流されたり、ヤシの木が倒れるなどの被害が出ていたりで、このままだと21世紀中に海中に沈んでしまう恐れがあると言われています。
日本は沈みつつあるツバルに土地をつくり、この危機的状況から救おうとしています。
土地をつくるといっても埋め立てをするのではなく、生物が陸地をつくる力を利用して、水没を防ぐという方法です
ツバルは島を構成する堆積物に占める有孔虫の割合がとても高いのですが、その有孔虫が水質の悪化により減っています。
有孔虫とは、多くが鉱物質の殻をもつ微小な生物です。
日本の研究チームは陸上水槽で有孔虫の増殖を行なう実験施設を建設し、長さ5mの水槽4つを使い、現地で棲息する3種類の有孔虫を飼育しています。
小さな島国に棲息する小さな生物に秘められたパワーに大きな期待がかかっているのです