かつて、白いマーガリンが売りに出されましたが、さっぱり売れなかったそうです
マーガリンは黄色いものという固定観念が強く、白いマーガリンは消費者の支持を得られなかったのです。
ところが、マーガリンは本来白いものなのです。
マーガリンが考案されたのは1869年のフランス。
ナポレオン3世が、バターより安く作れて、日持ちのする代用品を公募したところ、メージュ・ムーリエという科学者が考案したのがマーガリンでした。
その名は、ギリシャ語の「マルガリテス(真珠)」に由来しますが、この名がついたのは、マーガリンが真珠のように白かったからといいます
日本の市販のマーガリンが黄色いのは、バターに合わせて黄色く着色されているからなのです。
このマーガリン同様、自然な色では売れないものに、タラコがあります。
タラコは本来鶏肉のような白っぽい色をしています。
しかし消費者には、辛子明太子の赤色のイメージが強いため、昔から食紅で着色した真っ赤なタラコが売られてきました。
もっとも最近では、タラコは本来白っぽいものという知識がかなり広まってきました。
添加物を敬遠する消費者も増えてきたので、自然な色の無着色タラコが人気を集め始めているようです