こんばんは、畠山です。
今日は３月１１日ですね。
日本中がまだ忘れもしない、
東日本大震災の日です。
【注】ここから津波の話になります。
いつもより重ための話です。予めご了承ください
私の実家は、岩手の沿岸なので、
がっつり被災しました。
家も会社も全壊です
地震と津波が起きたのが金曜日の午後、
家族の安否が確認できたのは日曜日の昼頃。
その間、生きた心地がしなかったのを覚えてます。
結果、家族・親戚・同級生、
実家の会社の従業員も皆んな無事という事で、
この時ほど生きている有り難さを
感じたことはありませんでした。
後日家族にその時の話を聞くと、
本当に皆んな、九死に一生を得てました。
紙一重で助かっていたのです。
その中で、母の体験をお話ししたいと思います。
母は、姉と生後１ヶ月になる甥っ子と
買い物に行ってました。
母から見たら、娘と孫ですね
車で戻るときに地震に遭い、
家が近かったので、すぐに帰ったそうです。
車だったためか、地震がどれほど大きいものか
分からなかったのでしょう。
家に帰ると、神棚から塩が落ちており
ほうきで掃いていたそうです。
すると突然、傍にいた姉が、
叫び出しました。
庭を見ると、黒い水が押し寄せており
停めていた車がプカプカ浮いていたそうです。
姉に引っ張られ、自室で寝ている
当時中学三年生の甥っ子にも声をかけ、
家の屋根裏へすぐに避難したそうです。
黒い水は、家の中にも入ってきました。
階段をどんどん飲み込んで、
黒い水がこちらに迫ってくる様子に
恐怖したそうです。
そりゃそうです。
黒い水の水位が、屋根裏の高さを上回れば
全滅なのですから。
母からすれば、自分だけでなく
娘と二人の孫も助かるかどうかの最中
思わずこう叫んだそうです。
『お不動様助けてください』
すると間も無く、階段を飲み込んでいた
黒い水が、どんどん引いていったそうです。
ちなみに実家の家は、基礎工事を
一年かけたぐらい頑丈に作ってありました。
祖父と父が、当時男のロマンとか言って
木から買い付け、こだわって作った家なのです。
しばらく帰ってない我が実家。写真の息子もちっさいです。
ここの廊下でバドミントンが出来ます。笑
我々は贅沢だ何だと文句を言ってましたが、
この家の基礎の強さに家族四人が助けられました。
ちなみに、実家より少し高い位置にあった
他の家は、跡形も無くなっていたので、
その津波の威力は凄かったと思います。
後日、家の流された物を拾っていく中で、
実家の神棚に祀ってた４つの社のうち、
お不動様を祀っていた社だけが
いくら探しても出て来なかったそうです。
不動明王は、『身代わり不動』という
信仰があるほど厄を引き受けてくれる
功徳があります。
普段、毎日水やお茶をお不動様へ
手向けていた事。
母自身も、地元の不動滝の麓の町で生まれ、
産土神として守られていたこと。
思わず叫んだお不動様に、
身代わりの功徳があった事。
あとは、ちょっとした祖父と父の見栄。笑
きっと今は亡き祖父の守護もあったはず、、
色々な要素で、家族が助かりました。
このレベルの災害だけは、
波動云々だけで言える話ではないと思うので、
本当に実家の人たちは運が良かったとしか
言いようがありません。
そうやって授かった命に感謝して
引き続き自分がやれる事を
粛々とやっていこうと改めて思った
今日のこの日でした。
本日もお付き合いくださいまして
ありがとうございました
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