血の滴るようなステーキを食べた日
ある日のレッスンで、とある生徒さんから、
「先日、娘の婚約者との会食があったのですが、何を食べたか分かりますか?」
と質問されました。
そこで、「その日の日筮は?」と尋ねたところ、
「水天需 六四 でした」とのお答え。
そこで、「もしかして、血の滴るようなステーキでも食べたの?」
と聞いてみたら、これがビンゴ!
「娘と娘の婚約者と私で久々のステーキを堪能しました」とのこと。
ちなみに易を知らない方のために解説しておくと、日筮と言うのは、その日がどんな日か、どんな出来事が起きそうか、を知らせてくれます。
とはいえ、1日に起こること全てを言う訳ではなく、その日の中でも印象的なこととか、強く記憶に残るようなことを示してくれることが多いです。
そして、この生徒さんのこの日の日筮、水天需六四ですが、まず水天需は一つには「待つ」と言う意味が強くあります。
どのように待つのかは、爻(ポジション)によって異なります。
この生徒さんの日筮の六四(4番目のポジション)の場合には、「血に待つ」と言う言葉が付いています。
「血に待つ」とは、ちょっと不気味な感じがしますが、待つ場合に非常にハラハラしながら待たなければいけないことを意味します。
目の前では殺し合いが行われていて、血が流れています。自分は物陰に隠れていて、その殺し合いを息を潜めて見ています。ここで一言でも声を上げたら、敵に自分の存在が分かってしまい、自分も殺される危険性がある、そんな修羅場は目の前に繰り広げられています。
これを易では「血に待つ」と言う、非常に簡潔な言葉で言うのです。
しかし、水天需にはもう一つ大きな意味として、「食べ物」を意味することがあります。養い、養生を意味するわけです。
そこで、この生徒さんの日筮を、「食べ物」と「血に待つ」の二つの意味から考えて見て、「血の滴るようなステーキ」を食べたのかな、と思ったわけです。
が、実はこの占例は私の師匠も全く同じことを言ったことがあるそうです。
それを覚えていたために、試しに、と使って見たら見事にビンゴ、だったわけです。
ごく日常の些細なことではありますが、こんなことにも易は何かしらの答えを出してくれます。