膀胱に影があるんです
先日のご依頼は、ご主人の健康のこと。
もう十年近くお付合いくださっているご婦人で、季節の変わり目には必ずおいでになり、近況報告やら心配事などをご相談されて行かれます。
その方のご主人が、先日の健康診断で、膀胱に影が見つかったとのこと。
特に自覚症状は無いんですが・・・やはり気になりますので、というので、昨年末に見た、このご主人の年運を改めて見直してみたところ、健康運が
澤天夬 九三
でした。
周易で健康運を見る場合、この九三(3番目のポジション)という位置も考えます。
一番下のポジションであれば足元。二番目のポジションであれば足から腿あたり。三番目のポジションであれば腰回り・・・というように、身体の大まかな位置を考えて、これも参考にしながら考えるわけです。
で、このご主人の場合は三番目のポジションだったので腰回り。膀胱はまさにこの位置にある臓器です。
また澤天夬には手術、メスという象意も含まれますので、もしかしたら膀胱の影は手術をすることになるかもしれないと考えました。
となると、この次に考えるべきは、どこの医者、または病院に行くか。
皆さん自宅の近所だとか、あるいは有名な大学病院などを真っ先に考える方が多いのですが、これはとても危険です。
私の場合、自分と医者あるいは病院との相性というものを、まず第一に考えます。
どんなに名医といわれる医者でも、あるいは有名な大学病院であっても、患者さんとの相性が悪ければ治療は思うようにはかどりません。
これは師匠からも実例を幾つも聞いていますし、自分が関わったクライアントさんでも経験しています。
またこれは余談ですが、師匠はよく、「医者のことはお医者様て言いやがるんだ。そのくせ、俺に対しては易者様とは言いやがらねぇんだ」と、良くおっしゃってました。(師匠は江戸弁でした)
実際、師匠は知り合いの医者を紹介した上で、その医者に対してあれこれと指図されてました。師匠は易を立ててその患者さんの状態を医者に説明して、治療法までもアドバイスされていましたから、医者の方が師匠の易を信用していました。
閑話休題
ということで、そのご主人のご自宅の近く、行きつけの病院(本人の希望)と、東京のとある大病院(お嬢さんが医局に事務方でお勤めで、家族はこちらを希望)のどちらかにしたいんですが、と言われましたので、これにさらにこの他の病院、という第三の選択肢も含めて易を立てました。
すると、自宅近くの病院は
巽為風 上九
東京の大病院
沢水困 上六
その他
火沢睽 上九
と出たので、まず、自宅近くの病院は、今回は止めましょうとお話ししました。
巽為風は重卦といって、繰り返しを示唆しますので、以前にもこの病院を利用されていて馴染みがあったし、自宅の近くなので便利なのでしょう。
しかし、今回の上九(6番目のポジション)では、あまりお勧めできません。
東京の大病院は、自宅近くの病院よりは良いけれど治療に時間がかかるかもしれないと思いました。
で、その他という選択肢がこの場合は最も良いと思われたのですが、あまりにも漠然としているので、これから新たに病院なり医者なりを探すのは大変だから、ということで東京の大病院へ行くこととなりました。
通常は、この手の大病院は入院するにしても順番待ちで時間がかかるそうなのですが、お嬢さんの伝手もあって、すぐに予約が取れたそうです。
となると、この先は、この膀胱の影が本人の身体にどのように影響するのか、すぐに手術しなければいけないような状態なのかどうかも心配だったので、これについて易を立てました。
すると出た易は
澤火革 九五
というもの。
どうも急を要するような症状でもなさそうです。
しかし、方針を見ると
地水師 初六
という易だったので、こうお話ししました。
ご主人の膀胱の影は、おそらく時間をかけてこの大きさになったもので、それほど急に手術して除去しなければならないようなものでは無さそうです。
でも、この際だから、きちんと精密検査した方が、ご本人もご家族も納得できるでしょう。
それで「お陰様で少し安心しました。ではまずは精密検査受けさせます」ということでお帰りになりました。
すると、それから1週間ほど経ってからでしょうか。お電話をいただきました。
お、検査の結果が出たのかな? と思いながら聞いて見ると、少し興奮した様子で「有難うございました。本当にお医者さんにも全く同じことを言われました。膀胱の影はそれほど急に手術するような性質のものじゃないから、それよりも先に心臓を整えてから(昨年、心臓疾患を発症されました)の方が良いそうです。いや~今までも易でだいぶ助けてもらいましたが、またまたお陰様で云々」とのお話し。
ご主人が心配ないという喜びもあってでしょうが、多少上ずった声で延々とお話しくださいました。
私は医者ではないので、具体的な症状や治療法についてはなんとも言えませんが、少しでもクライアントさんのお役に立てたようです。
こういう時の気持ち良さは何度味わっても良いものですね。
でも、私も師匠のように医者にあれこれ指示できるようになれるほど、もっと研鑽を積まなければなりません。