易は風諌(ふうかん) | 開運は自分を知ることから始まる 羽田一彦のブログ

易は風諌(ふうかん)

もう、ここ数年に渡って度々ご相談に来られている方が先日いらっしゃいました。

 

彼女のご主人はお坊さんで、彼女も僧籍を得て、夫婦して仏の道に精進されているのならは問題は無かったのですが・・・

 

ご相談は、嫁姑問題から始まりましたが、その姑も痴呆症になって施設に入れざるを得ない状態になり、この問題は落ち着きました。

 

が、数年前にご主人の浮気が発覚しました。それも自分の娘とほとんど年の変わらない女性、それも相手にもご主人と子供がいるという、世に言うW不倫。

 

数年続いたこの不倫で子供も生まれて、ご主人が自宅に帰ってくるのは月に1~2回。葬式等の仕事が入った時だけだそうです。

 

もう主人のことも不倫相手のこともなんとも思わなくなりました。私は自分の子供を守って、自宅とお堂を守っていくだけです。

 

という心境になってらしたそうですが、先日、また久々にご主人が自宅に戻ってきた時に「腹が痛い」ということで最近地元にできた大きな総合病院で検査を受けさせたところ、医者が言うには「腸閉塞です。それもこれまで見たこともないほどパンパンに詰まってます。このままでは手術してお腹の中に詰まったものを取り除くしかありません」。

 

とのことで、緊急手術をして、お腹に詰まったものを取り出したのは良かったのですが、「S字結腸にガンがあります」と言われたそうです。

 

この時点で相談に来られました。

 

今後のご主人の体調や対処の仕方、もしものことがあった場合どうすればいいか等々。

 

実際に得た易は省略しますが、最悪の結果も考慮に入れておかなければならないように私には思えましたので、その旨は正直に伝えたところ、「私もそんな気がしていました。覚悟は出来ています」とのこと。

 

最悪の結果になった場合のシミュレーションをしながら、様々な処理の相談をしましたが、不倫相手との間に生まれた子供のことが気になっているとのこと。

 

「子供には罪は無いし、あの女(不倫相手)がまともに育てるとも思えないし(ネグレクトらしいです)、この子がある程度育つまで、私が学費を援助しようかと思うんですが」ということで、なんて心の広い方なんだろう、さすがに仏の道を志すだけのことはあるな~と思って易を立てました。

 

そして得た卦は、

 

火地晋 九四

 

でした。

 

この易を見た私は、易の冷徹さ、厳しさに頭をぶん殴られたような衝撃を覚えました。

 

易は、安易なヒューマニズムなど、ものの見事に吹き飛ばしてくれました。

 

 

火地晋九四にはネズミが出てきます。丸々と肥え太った大きなネズミです。これは欲の塊の象徴です。

 

つまり易は、「そんなことはお前の思い上がりだ。ただ自分の欲を満たしたいだけだ。そんなことはお前のやることではない」と言うのです。

 

しかし易経の火地晋九四にはただ一言「貞しけれどあやうし」とだけ書かれています。

 

 

 

師匠はよく「易は風諌(ふうかん)だ」と言われていました。

 

まるで風が吹くが如く、簡単な言葉で諌める。

 

しかしこの簡単な言葉を甘くみるとどんなことになるか、俺は沢山の客を見てきたからな、俺にとっては易の言うことは絶対なんだ。

 

「易は風諌(ふうかん)」改めてこの言葉を思い出した一件でした。