干支が示す暗示
今回の記事は、前回の
”「風水渙初六」 あるいは、易って優しいんですね、と言われたことについて”
で取り上げたMさんの話の続きです。
この記事を、本人が読んでくれて「とても慰められました」という意味のことを言ってくれました。
こういう感想をいただくと、まさに易者冥利に尽きる、とでも言いますか、こういう仕事をしていて良かったな~、と思えます。
そして、命式だけであれば、使っていただいてもけっこうです、とも言っていただいたので、算命や四柱推命など、干支を使う占術をされる方の参考になればと思い、彼女の命式(干支のみですが)を掲載させていただきます。
女命
己 丙 壬
申 卯 午 申
酉
識者の方なら、う~んと唸ってしまうような命式かと思われますが、簡単に解説させていただきます。
この方、日干つまり自分自身は己なので、いわば田畑です。田園の土です。
ということは、様々な作物を育てるのが役割となります。
そして、この土が生まれたのは午月、夏です。
そしてこの午の真上にあるのが丙=太陽です。
つまり、ギラギラとした太陽が照りつける真夏の田園です。
このままでは土は干上がってひび割れてしまいます。
となれば、まず必要なのは水。真夏の植物には水は欠かせません。
で、この方の年柱「壬申」はまさに水。それも、申という水源を持った強力な水です。
なので、生まれつき幸運な生まれと言えます。
しかし、この水、思うように活かせないという宿命でもあります。
というのは、このMさんの天中殺は申酉。そして年支が申。
壬申は生年天中殺といって、親の恩恵が受けられない、または親はあてにできないことを暗示しています。
さらに、この命式における守護神である「壬」そして壬の水源である申も、あてにできないという暗示でもあります。
彼女の父親は、申の中にある「庚」ですので、父親は彼女にとって守護神(有り難い存在)ではあるのですが、実際には力になれないことを示しています。
そして母親は「丙」。強烈な太陽であり、この命式においては忌神(有り難くない存在)となってしまいます。
この丙は月支午に根っこがあるので、とても強烈です。
この強烈な太陽が、守護神である壬申と本人である己の間に立ちはだかっています。
母親は、彼女にとっては忌まわしい存在。父親は有り難い存在ではあっても、力を思うように発揮出来ない。
こういう暗示が命式に示されています。
彼女は実際にはご両親のことが大好きなのですが、彼女の話を聞いていると、まさに命式の暗示通り。
干支は、時には残酷なまでに現実を示してしまいます。
が、それを知っているのと知らないままでいるのでは雲泥の差ではないでしょうか。
残酷かもしれないけれど、干支が示す現実を受け入れる、そしてそれを自分で納得することで、自分の人生を見つめることが出来るようになるのかもしれません。
クライアントさんが自分の人生を見つめなおし、より良い人生を歩むお手伝いをさせていただくのが、我々の仕事なのかもしれません。
”「風水渙初六」 あるいは、易って優しいんですね、と言われたことについて”
で取り上げたMさんの話の続きです。
この記事を、本人が読んでくれて「とても慰められました」という意味のことを言ってくれました。
こういう感想をいただくと、まさに易者冥利に尽きる、とでも言いますか、こういう仕事をしていて良かったな~、と思えます。
そして、命式だけであれば、使っていただいてもけっこうです、とも言っていただいたので、算命や四柱推命など、干支を使う占術をされる方の参考になればと思い、彼女の命式(干支のみですが)を掲載させていただきます。
女命
己 丙 壬
申 卯 午 申
酉
識者の方なら、う~んと唸ってしまうような命式かと思われますが、簡単に解説させていただきます。
この方、日干つまり自分自身は己なので、いわば田畑です。田園の土です。
ということは、様々な作物を育てるのが役割となります。
そして、この土が生まれたのは午月、夏です。
そしてこの午の真上にあるのが丙=太陽です。
つまり、ギラギラとした太陽が照りつける真夏の田園です。
このままでは土は干上がってひび割れてしまいます。
となれば、まず必要なのは水。真夏の植物には水は欠かせません。
で、この方の年柱「壬申」はまさに水。それも、申という水源を持った強力な水です。
なので、生まれつき幸運な生まれと言えます。
しかし、この水、思うように活かせないという宿命でもあります。
というのは、このMさんの天中殺は申酉。そして年支が申。
壬申は生年天中殺といって、親の恩恵が受けられない、または親はあてにできないことを暗示しています。
さらに、この命式における守護神である「壬」そして壬の水源である申も、あてにできないという暗示でもあります。
彼女の父親は、申の中にある「庚」ですので、父親は彼女にとって守護神(有り難い存在)ではあるのですが、実際には力になれないことを示しています。
そして母親は「丙」。強烈な太陽であり、この命式においては忌神(有り難くない存在)となってしまいます。
この丙は月支午に根っこがあるので、とても強烈です。
この強烈な太陽が、守護神である壬申と本人である己の間に立ちはだかっています。
母親は、彼女にとっては忌まわしい存在。父親は有り難い存在ではあっても、力を思うように発揮出来ない。
こういう暗示が命式に示されています。
彼女は実際にはご両親のことが大好きなのですが、彼女の話を聞いていると、まさに命式の暗示通り。
干支は、時には残酷なまでに現実を示してしまいます。
が、それを知っているのと知らないままでいるのでは雲泥の差ではないでしょうか。
残酷かもしれないけれど、干支が示す現実を受け入れる、そしてそれを自分で納得することで、自分の人生を見つめることが出来るようになるのかもしれません。
クライアントさんが自分の人生を見つめなおし、より良い人生を歩むお手伝いをさせていただくのが、我々の仕事なのかもしれません。