ぼくはいつでもここにいるから。~ハタタケル 詩集編~
空を見上げて
雲を追いかけて
帰り道、ちょっと僕は
寄り道をする。
「たまにはこっちにいって
みようか。」
風の赴くまま
いつもと違う夕陽を
眺めに僕は丘の上にのぼる。
たまには帰りたくなったよ。
あのときの場所に。
もうずいぶんと
忘れていたことだけれども
一番初めに
キミとであった場所に。
人はみんな
自分だけの思い出を
心のどこかの片隅において
この今を生きている。
でも、それがときに
自分を支えてくれていたことには
なかなか気がつけない。
思い出は美化されるものだ。
しかし、思い出は
その人の人生に
華を咲かせるものだ。
僕はそんなことを
ときどき想い、
キミがキミだけの思い出をもらって
この今を生きて、
ここで出会ってくれたことを
とても嬉しく思う。
「帰りたくなったら
かえっておいで。」
そんな声が聞こえて
僕はちょっぴり微笑んだ。
大丈夫。
僕はここにいるから。
そう、
いつもここにいるから。
明日の
みんなに会えるの
楽しみにしてるね
