御箱崎千畳敷で、素敵なハンドサイズのクラックに出会う事ができました。
攀じり終えた時の満足感は最高でした。
辛い歩荷のアプローチを経て辿り着いた先の天国というかんじでした。
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前半、西のエリアを楽しんだ後、後半の先端エリアへ向かいます。
シンボルタワーが、実に映えます。
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タワーの正面凹角等とても目を惹きます。
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折角なので、岩塔頂上まで反対側から攀じってみました。
先程まで楽しんでいた西のエリアなど見渡せる景観が素晴らしい。
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岩塔から降り、今回のメインとしていたハイボルダー課題に向かいます。
目指していたクラックに相対して愕然。ショックを覚えてしまう。
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二年前は、こんな感じだったのに! (2022年4月19日撮影分)
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一直線に伸びたハンドサイズのクラックが変形し閉ざされ傾いていました。
自然の摂理とはいえ、期待が失望に変わった瞬間です。
このクラックを攀じる為にここまで頑張ったのに無くなっているなんてショックです。しばらく気持ちを落ち着かせるために周辺を散策してみました。
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喪失感の中、周辺散策を続けていると素晴らしい出会いが有りました。
出会った喜びは最高でした。これで一気に満たされました。
一直線に断ち割られている兜の様に見えます。
このクラックだけを攀じりに再訪しても良いです。
右カンテと併せて本日最高の一時となりました。
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こんな感じで攀じりました。(クラックとカンテの二題です。)
左カンテを攀じろうとして足元のふらつきで気が付き足への疲労が蓄積している事を気付かされ今回左カンテは、パスしました。
帰りのアルバイトが無ければ攀じったのですが、アクシデントリスクが高くなるので自重します。残念ですが、致したか無かったです。また来れば良いですね。
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右カンテはこんな感じで攀じっています。
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御箱崎千畳敷は、正しく秘境の地に在ります。
訪れる方も少なく、また携帯が通じないエリアでも在ります。
此処でのアクシデントは致命的になり得る事を自覚でき、そのリスクを軽減する事を惜しまない方々のみの世界です。海岸への下降はクライミングダウンになります。当然技術力が無ければ降りられません。また帰路へ着く為の重荷での登り返しは、身体が降られやすく転落リスクが高くなります。リスク回避の為に今回はロープを持参しそれをセットする技術も必要です。(持参しセットしたロープは、必ず回収していく事)いろいろな意味で総合力を試されるエリアです。
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自己管理ができリスク軽減に努めている方々のみに知って頂きエリアですが、その反面もっと多くの方にも見て頂きエリア(景勝地)でもあります。
データ:2024年5月18日 三陸海岸御箱崎千畳敷
耿-Hata