予約していた本
「ともぐい」川崎秋子
直木賞受賞作です
最初から最後まで
壮絶な描写の物語でした
本を読んでいて
光景が目に浮かぶことは
よくあるけど
この本は匂いまでしてきて
時おり顔をしかめたくなる
鬼気迫る展開で
最後まで息をつめて読んでいたからなのか
最後の1行を読み終えた瞬間ふぅーと長い息を吐いてました
小説を読んで
人の一生を疑似体験することはあるけど
これは稀にみる壮絶な生き様でした
いろんな動物の生死が描かれていますが
雄の鹿同士が角を突き合わせて戦っているうちに お互いの角が絡み合って外れなくなる話は
想像すればするほど滑稽なのだけど胸に残りました
この話はどこかで誰かにしたいなぁ
以前直木賞候補になった
締め殺しの樹 もおすすめです
「熊文学 」 ってカテゴリーがあるんですね
知らなかった~
もう一冊
「ブラック-ショーマンと覚醒する女たち」 東野圭吾
「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」の続編です
東野圭吾の新キャラ登場
せこくてずるくて
犯罪すれすれのアウトロー元マジシャンが主人公
テンポよく進む物語
怪しい人物
事件が起こりそうな不穏な空気感
それが「良い話」として無事着地する
東野圭吾ワールド全開の連作短編集です
テーマも設定もなった違う2冊
あっという間に読了です