「弁護側の証人」小泉喜美子
読了いたしました
以前にも書きましたが
10年以上ぶりの再読です
60年くらい前に書かれた本で
何度か絶版になるのだけど
ミステリーファンからの要望が多く2度目の復刊です
これはね
ミステリーの初心に帰るというか
伏線回収本の王道なんですよ
タイトルからして
読者を騙してるから
ということで
再読となると
結末ももう知ってるんです
犯人も動機もです
なので
読んでいく作業は
伏線を見つけることに注視するんですよ
これがまたおもしろいのです
作家の文章のテクニックに感嘆します
この書き方はスレスレだよなぁ・・とか
実におもしろい
さてさて
伏線回収と言えば
映画でも
やっとprimeで公開された
「ナイル殺人事件」
前作「オリエント急行殺人事件」に続く
監督が主役ポアロを兼務する第2作です
これも原作読んでて
もっと昔の古い映画も観てます
なので
犯人もトリックもなにもかもわかってる
だからこそ
余計に集中してしまう
それでも
なんと
続けて2度観なおしました(笑)
オリエント急行でも同じような感想を持ったけど
俳優さんの演技力と
素晴らしい映像にクラクラしてしまいます
エジプトの乾いた風景と
豪華な客船
ナイル川の雄大さ
群青の夜と
赤く輝く夜明け
大きなスクリーンで観たら
それだけで感動しそうです
本と映画の違い
本では私の頭の中だけの
自分の知っている背景でしか想像できないのが悲しい
経験値が足りない
実際にエジプトに行ってピラミッドを目にした経験があれば
想像はもっと膨らむし リアルなのだけど
映画は
それを映像で補ってもらえる
そうそう
映像化と言えば
「十角館の殺人」が実写化されるんですね
「アクロイド殺し」もぎりぎり映像化できたから
できるのかな~
「十角館の殺人」を読んだ時の衝撃といったら
あれが実写化されるなんて
ぜひ観てみたい
けど
Huluで配信
観られないなぁ