着物が好きで、学生で、サークルつくった | はすのやにっき

着物が好きで、学生で、サークルつくった

着物を着始めて、かれこれ13年が過ぎました。

今朝方、Facebookに届いていた「友達申請」。
東京でインカレ着物サークルを立ち上げた青年からでした。

僕も学生の時に、大学で和装サークルを作りました。
着物が急に着たくなって、着てみたら楽しくて、いつの間に
か周囲を巻き込んで、サークルにしてしまっていたのです。

チーコロコロとダイヤルアップ回線でネットと繋がった先に、
着物を着る先達があり、皆さんの力を借り古着を手に入れ、
ドキドキ着物ライフは始まりました。

学生だけの関係性に終わらせないため、ネットのオフ会に
参加してみたり、着物を介した学生と社会人の交流なんて
こともやっていました。(後に奈良きもの日和に繋がります)

10年以上を経て、今も大切な仲間としてご縁が続いている
方も多いです。

そんな学生時代の着物姿はこれ。

21歳

古着のウールアンサンブル(たしか上下で150円だったか)に、
黒足袋、雪駄、マフラー、襦袢は浴衣の流用、爺様形見の角帯。

今のように、どこにでも古着の着物があったわけでもなく、か細い
情報をやり取りして、足で稼いでいたものでした。回顧。

サークルの会則というか、会是みたいなことは一つだけ。
「着たい時に着物を着る」
着物サークルではなく、着付けサークルでなく、和装サークルとの
名称にしていたのも「和服を装う」ことが念頭にあったから。

むしろ着物を着ることだけがきちんと軸として存在すれば、あとの
活動は自由自在だったのです。

その後、代々の後輩が受け継いでくれて今に至ります。

今ではすっかりオッサンになってしまった僕ですが、日本各地に増
えた学生着物サークルを見つける度に、甘酸っぱいあの頃の記憶
がよみがえるようで。ついつい、応援したくなるのですよね。

33歳

着物の決まり事もよくわからないままに、しかし精一杯自分で調べ、
識ることも着ることも、楽し過ぎたあの頃。

そのときに師匠と出会い、古着とは違う方法での着物の普及など、
ちょっとずつ考えるようになっていったのです。

間違いなく、染織こだまが今の姿になった根っこには、ただ着物が
好きだっただけの男子大学生が1人います。

まだまだ、商売人としての厳しさも、懐の深さも足りませんけれど、
情熱の種火は宿したまま。

いかんせん地元学生以外とはなかなか、顔を合わせて話す機会
に恵まれませんが、何かできることがあればと、常々思うところです。


また各サークルは、こちらで紹介いたしますね
「着物の人が増えますように」