「衣」の安全と地場産業
僕の性格上、遠まわしな地域活性化とか町づくり勉強とかは
あまり向いていないような気がする。
ただ実践あるのみ、それも直接手を下せること。
だから政治家への道はNG。最近よく言われるんだけど。
というわけで、宮崎の地場産品を取扱い始めたのが今年。
宮崎県都城市 薩摩絣
宮崎県日向市 天然クスノキ樟脳
どちらもトレーサビリティの存在する宮崎県産品である。
中でも樟脳は一般に市販されている防虫剤では全くない。
市販品は概ね「ナフタリン」「パラジクロルベンゼン」そして「樟脳」と並ぶ。
「ナフタリン」「パラジクロルベンゼン」の害については前々から聞いていた。
海外では既に使用禁止になっているところもある。
この「樟脳(しょうのう)」に疑問があった。
原材料に「しょうのう」とあったのだ。
樟脳の原材料はクスノキである。
クスノキのエッセンスを「樟脳」と呼ぶ。
調べてみると「原材料:しょうのう」は、どうやら松脂化合物らしい。
天然クスノキ樟脳とは程遠い。
衣類を守る安全な物を探してたどり着いたのが、
「天然クスノキ樟脳」
「衣食住」の「衣」を預かる仕事としては、その安全を守る
ことに注力しないわけにはいかない。
宮崎県産のクスノキのみを原料に、宮崎県内で生産される樟脳。
これを県外に販売することによって地元に利益を落とす。
林産物を販売することによって、山を守る一助としたい。
これが商人である僕に出来ること。
まだまだ取り組みは始まったばかり、自分は自分の道を往く。
山と森を守る
染織こだまS 児玉健作