(さやか)Ah- 腕を伸ばしたら
届きそうな数センチでも
余所見した瞬間遠くなってしまう
(綴理)ペダルを強く踏み込んでも
追い越すことは出来ずに終わったんだ
(さやか)Ah- 眩しすぎて
(綴理)嫌いな日々だ
(綴理)乾いた空気が 吹き抜ける校庭で
探してたんだよ 正しく生きる意味を
(さやか)汗ばむ背中に
スプリンクラーの水浴びて
大声で叫んだら 何か変わると信じていた
(綴理)青春はどこへ 隠れてしまったのか
(さやか)校庭の外は 矢印が無くて怖い
(綴理)それでも掴んだ
ハンドルの向きは ただ真っ直ぐに
(さやか)走り抜ける
(二人)Ah- 腕を伸ばしたら
届きそうな数センチでも
余所見した瞬間 遠くなってしまう
(綴理)ペダルを強く踏み込んでも
(さやか)追い越すことは出来ず終わりそうで
(二人)Ah- ぼくの今を邪魔させるもんか
崩れかけの髪さえも美しいんだ
(さやか)少しの勇気が 言葉に宿ったことで
忘れてたんだよ 不安に生きる日々を
(綴理)これこそがアイロニー
誰かと自分比べない方が楽かもしれないと
認めるなど有り得なかった
(さやか)青春が何か
今でも分からないけど
(綴理)確かな答えを知りたくないとも思う
(さやか)それでも探した
ハンドルの向きは今日も真っ直ぐに
(綴理)速度上げる
(二人)Ah- 胸を焦がすほどに
必死だった数センチでも
通り過ぎ だんだん過去になってしまう
(綴理)ペダルを強く踏み込むのは
(さやか)追い越したこと嬉しく思ったから
(二人)Ah- ぼくの今を笑わせるもんか
この景色に言葉など要らないんだ
(綴理)ブレーキをかけたのに
まだ走ってる気分で
それはきっと心が熱に浮かされたんだろう
(さやか)自転車を降りて
見えた空は雲ひとつ無い青だ
悲しいくらいに
(二人)Ah- 腕を伸ばしても届かないよ
数センチでも
最初から全然違うものだった
(綴理)つまり青春を目指したはずが
(さやか)自己満足の旅で終わりそうで
(二人)Ah- だけど無駄になることはないさ
走り抜けた距離は確かにあるんだ