金木犀が咲きはじめてる。
子どものころ、小学校へ向かう通学路に
「金木犀」という喫茶店があった。
金木犀だったか、きんもくせいだったかは、
もう忘れちゃった。
お母さんとよく行っていて、
天井が高くて、天窓から光が差していた。
ナポリタンは、たしか鉄板だったような。
今は、もうない金木犀。
かなり昔のことだから、
ホームページなんてなかったはずだ。
だから検索しても、出てこない。
三島にあったんだよ。
あったよな。
夢じゃないよな。
いや、あった、、よな?
金木犀の香りがすると、
ときどき、あの店のことを思い出す。
それはもう、
記憶の中にだけ残っている
母との喫茶店。




































