どんなに困難でも、人はやはり「自宅」を目指すのですね。

 

こんにちは。

埼玉県北本市で "楽しむ家づくり" の

お手伝いをしている

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

 

姪っ子の成人式の記念写真。

 

すごしやすい間取りや

素敵なデザイン

つかいやすいキッチンなど

 

一つひとつを

みんなで相談しながら決めていく

そんな、家づくりの楽しさを

満喫してもらいたくて

はりきって工務店やってます。

 

こんなおうち、つくってます。 

 

そんな "楽しむ家づくり” を

もっと多くの人に 知ってもらうため

 

はじめたブログの

今日が94日目です。 

 

 

昨日のこのブログでご紹介した

 

 

 

災害時の帰宅難民を想定して

 

朝日新聞のさいたま総局の記者の方が

30㌔離れた自宅に、徒歩で帰宅してみる

 

という試みの続報が

今日の埼玉版に掲載されていました。

 

 

会社にあった防災グッズを

背負ったリュックに入れて

 

中央区築地にある、朝日新聞本社から

30㌔先の自宅に向けて

災害時の避難に詳しい専門家と共に、

いざ出発!

 

途中、実際の災害を想定して

回り道をしながらの道中

 

5㌔ほど歩いて日本橋まで

2時間もかかってしまったそうです。

 

その後も、災害時に使用できる公衆トイレや

給水所を経由しながら

 

東京ドームまでたどり着いた時には

歩行距離10㌔

既に4時間経っていたそうです。

 

途中で食事をしようと

公園に立ち寄ったものの

 

背負ってきた防災グッズには

食料が一切入っていない

というオチもあり

 

同行した、専門家の方から「アルファ米」を

おすそ分けしてもらってました。

 

記者の方は、疲労困憊で

これ以上、歩き進めるのは困難と

判断したそうです。

 

 

予行演習で、この状況ですので

実際の災害時には

より以上の、困難が予想できますね。

 

帰宅ルートの検討や

備蓄装備品の内容確認など

 

実際の災害を想定して、もう一度

チェックしておく必要がありそうです。 

 

 

 

 

幸いにして、自宅に帰還できたとして

 

住まいも、耐震性能をしっかり作ったので

そのまま住み続けられるとすれば

 

次に、住まいに求められるのは

温かさでしょう。

 

「阪神淡路大震災」の発生は1月17日

ですし

「東日本大震災」は3月11日でしたが

東北地方は、まだまだ朝晩は冷え込んで

 

避難生活が厳しかったと聞いています。

 

 

 

もし、自宅が構造的に

住み続けられる状態で

しかも、断熱性が高ければ

 

電気やガスが使えなくなったとしても

 

自宅での寝泊まりも、可能になってきます。

 

 

例えば、陽当りの良いリビングに

なるべく、家族みんなが集まるようにして

生活すれば

 

暖房機器が使えなくても

ある程度不便なく、暮らすことが出来そうです。

 

 

では、ザックリとシミュレーションしてみます。

 

・リビングの床面積が30㎡(18畳)

・断熱性能がUA値=0.35

 (蓮見工務店の標準的な性能値です)

・日射熱を得られる窓の面積が6㎡

 (1間の掃出し窓×2ヶ所)

・家族の人数が4人

・室内と外部の温度差=15℃

 (室温20℃、外気温日中10℃、明け方0℃)

と設定します。

 

 

UA値からQ値への簡易換算式

Q値=UA値/0.37+0.35

 

に当てはめると、Q値=1.30です。

 

 

熱損失は、Q値×床面積×温度差なので

床面積が30㎡で、内外温度差が15℃とすると

 

1.30✕30✕15=585Wになり

一日で考えると、14.0kWhです。

 

 

次に熱取得を考えます。

 

先ず、窓からの日射熱の取得が

200W/㎡程度なので

 

6㎡×200W=1200W で

一日に平均4時間の日照があるとすると

1200✕4=4.8kWhの熱取得です。

 

ひと一人の、代謝による発熱量が

100Wほどで

一日の滞在時間の平均が16時間とすると

100✕4×16=6.4kWhにもなります。

 

合計すると、11.2kWhの熱取得になり

 

かなりの温度低下を防ぐことが出来ます。

 

おじいちゃんとおばあちゃんを呼んで

6人で仲良く生活すれば、

 

14.4kWhまでの熱取得が可能で

おおよそ、熱損失と熱取得が釣り合います。

 

つまり、外気温が0℃~10℃の日では

室温を20℃にキープ出来るという

シミュレーションが成り立つのです。

 

 

実際には、人の出入りなどでの

換気による熱損失や

 

隣室や廊下は屋外よりも寒くないので

熱損失は小さい、とかもあり

 

あくまで、目安にはなりますが

 

実際に「東日本大震災」の時に

Q値が1~2程度の住宅が

 

無暖房でも、生活が可能であった

との報告が多数あります。

 

 

 

震災への備えというと

どうしても、耐震性能や地盤強化など

構造強度に関する部分に

関心が行きがちですが

 

断熱性能と日射熱取得という点にも

目を向ける必要がありそうです。

 

どうしても、震災からのイメージは耐震性能になりますね。

 

 

 

 

きょうは

‟「災害時」にも暖かく過ごせる、『高断熱住宅』” 

というテーマで、

自宅の耐震性能と同様に

断熱性能も重要である

というお話でした。

 

 

 

今後も ‟楽しむ家づくり” をテーマに

参考になる話題を このブログで

紹介していきます。

 

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引き続きご覧ください。

 

 

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