雪とカニ | 幸せとはなんだ?私的総幸福量

雪とカニ

昼起きが続く今日この頃。
家でゴロゴロして、仕事に行くゴロゴロ生活にはまってしまってます。
 
しかし今日は雪が!
たぶん、かなりご無沙汰してました。
会社勤めしてた頃はスキーに行ってたから
それ以来だな。
約5年ぶりだな。

なんか雪が積もっている風景をみるのって
とてもうれしい。
大阪生まれだからかな?

雪が積もるのってほとんどないからなー。
いつもこんな時、幼い頃を思い出す。

我が家はなぜか、両親ともどもスキーができないやらないのに
冬には兵庫県のスキー場に幼い私たち三姉妹を
学校に嘘をついてまで休ませ
(先生には法事だとかいって、もちろんこれには母は嘘を通すように言われた。今思えばいいんだろうか幼い子供に嘘をつかせて・・・今でも成績表の後ろの出席記録には休み法事の為と残ってある)
遊びに連れていってくれた。

私たち三姉妹は、ソリや子供スキーをして遊んだ。
めったにみることのない雪を目の前にはしゃいだものだ

小さかったからリフトなんてものには乗らず、
自力で丘を目ぼしい高さあたりまで登り、滑って下りる
そしてまた登る
これの繰り返しで、一つしか違わない姉とゼーゼー言いながら遊んでたものだ。

しかし、慣れは怖いものだ
どんどん高さを求めるようになる。

記憶は薄れているが、
たぶん最後のほうはリフトにも乗ってたかな?
姉・妹は飽きて両親と麓の小屋で休憩していても
私は一人で高いとこから滑っていた。

もう帰るよって母に言われてからの最後の一本
気合いをいれて滑りはじめた。
そしたら、気合いの入れすぎで自分の終着地点がわからなくなり
違う方向の丘の麓に到着してしまった

幼い私はどーしよ、置いていかれるって泣きそうになりながら
雪の中をさまよった。
あせりと不安と体力の消耗でパニック状態。
でも、泣いて大人に迷子として助けてもらうことに
なぜか恥ずかしさを感じてた私。
泣いてもしょーがない、
がんばってかなり長くソリで滑走してきた路を戻るしかない
なんて冷静なかわいい子だったろう(笑)

カニ歩きでのぼり
やっと両親のいる小屋を発見!

それは、童話にある森をさまよいやっとお菓子に家を発見した時の
主人公二人の気持ちが理解できた瞬間でもあった

そのとき、なんか言いがたい達成感があった。
なんか一人で探しだしたという達成感
そして安心感

お母さんには何処にいってたの?って普通に聞かれたから、
ちょっと違うとこを探検してたってごまかしたかな?
なんか迷子になったといえなかった。
というか、迷子になった自分がちょっぴり恥ずかしくて
いえなかった。

雪が積もった風景を見ると、
この迷子事件が頭をかすめる。

私が少し大人になったかなっと
幼いながら感じた瞬間

でも、姉が中学生になり
さすがにずる休みで2日間は休めないので
この我が家の冬の行事は消え去った。

いつしか、姉に尋ねたことがある
どーして両親はスキーをしないのに
スキー場に連れていってくれたんだろううか、と

それは
ただ単にグルメな父がカニ鍋を食べたかっただけやで。
そういえば、おいしいもの食べた記憶があるなー。

明日は私の家で友だちとカニ鍋パーティー。
雪とカニなんかロマンチックじゃないけど
私にはこんな記憶がよみがえる言葉です。