今、テレビ朝日の「報道ステーション」を見ているが、この番組の東京中心の報道は日頃から感じているのだが、関西から見ていると何とも不愉快である。人間はエゴイスティックな存在だから、遠くの厄災よりも自らの利便が優先されるのは仕方のないことである。東京の人が計画停電に一喜一憂したり、走らぬ電車にいらいらするのは当然のことである。しかし全国報道という力を持った放送局は、都会の停電よりも被災地の限界の命のことをまず報道すべきではないのか。関西から見れば、東京も仙台も等距離である。それだから、生きるか死ぬかの境界にある人のことより、電車の運休やガソリンスタンドに並ぶ車のことを優先する報道が、東京優位という厭な臭いを発していることに気づくのだ。