2003/06/25 Wed



 3月のお彼岸に、阪神御影駅の南をぶらぶら歩いていたら、屋台のような小さな店だが、妙に気になるたこ焼き屋を発見した。名前を「よってって」という。思い切って入ってみたら、カウンター4席、テーブル1台の、下町そのものといった店なのだが、マスターも奥さんも庶民的ながら、えもいわれぬ品がある。正解であった。たこ焼きとビールを飲んで、軽い会話を交わして帰った。
 それから、家族も連れて毎週のように通ったのだが、5月の連休明けに寄ってみたら、本日休業の看板が出ていた。それから2ケ月、未だ休業である。マスターに何かがあったに違いない。
 2年ほど前に、六甲アイランドの「しゃぶしゃぶアイランド」も、突然閉店してしまった。生で食うとひときわうまい牛肉で、しゃぶしゃぶにするのがもったいないくらいなうまさなのに、なぜかいつも客は我々だけであった。それでも、マスターのおじいちゃんは仕事に誇りをもっていた。あのおじいちゃんは死んでしまったのだろうか。