長年生きると未曾有の厄災もまた沢山見るのであろうか。阪神淡路大震災でもう充分であった。こんな規模の災害を目の当たりにすることはもうあるまいと思っていたが、何ということであろうか。自然にとって阪神淡路大震災など小さなくしゃみに過ぎなかったのだ。いや、今回の東北関東大震災すらそうであるのかも知れない。原発は安全だとのたまった人たちは、今頃、何を感じているのだろうか。
 今日、我が家の緊急地震警報が鳴った。3月11日以来、二度目である。その都度、すわ南海大地震と身を縮めるのだが、いずれも誤作動であったようだ。しかしいつの日か、西日本にも未曾有の厄災はやってくるに違いない。
 石原都知事が「天罰」だとのたまって顰蹙をかった。しかし、科学技術万能、効率第一、経済優先を唱える輩には天罰が下るに違いないと思うのだ。東京の人たちはスカイツリーにあまり浮かれすぎない方がいいのではないか。東京一極集中の危険性は、今回の大震災で明らかである。そんなことは、今更ぼくが言うようなことではないのかも知れない。旧約聖書を読めば明らかである。



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