カップルの浴衣姿に余韻が漂っていた
彼女の真っ青な後頭部と襟元の浴衣がとても印象的だった
やすこもまた何か閃いてしまった
お店の外の張り紙の横にカップルの方20%引きと書いたポスターを並べた
しかし、あのカップルのあと来店するのは近所の子供と年配の方が多かった
普通に刈りこむことにはあまり興奮がなく、やすこは機械的にバリカンを動かした
「う~ん」つまらないな・・・
何か刺激がほしいな・・・
やすこがお店を閉めるタイミングで以前やってきたカップルがやって来た
「確か彼女が嫉妬深いような・・・」
「いらっしゃいませ・・・」
「あの~もうお店終わりですか・・・?」
「いいえ大丈夫ですよ・・・どうぞ・・・」
お店の中へ招いた
彼氏は普通の髪型をしていた
「今日は・・・・」
彼女は遅い時間にすみません、彼のカットと私の顔剃りをお願いできますか?
恥ずかしそうに話掛けて来た
やすこは・・・少し考えてから
「じゃ~彼氏さん先にやりますか・・・?」
やすこは彼女に髪型を確認したが・・・戸惑いながら短くていいよね・・・
「周り刈り上げて短くしますね!」
やすこは彼を散髪椅子に座らせてタオルとクロスを首に巻きつけた
彼女は後ろのソファに腰掛けた
やすこはわざと彼氏を見ながら、髪を弄る振りをして耳を触ったり
吐息を拭きかけた
彼は案の錠、頬が赤らんで恥ずかしそうに下を向いてしまった
やすこは霧吹きで髪を濡らして真っ直ぐに梳かした
「じゃ~彼女さんの希望通り短い坊っちゃん刈りにしますね・・・」
そう問いかけながら舌を向いている顔の顎を持ち上げて
「ジッと」彼の目を見ながら額の真中でハサミを入れた
「ジョキリジョキリジョキリ・・・」
一瞬にして前髪は額の真中で真っ直ぐに揃ってしまった
「フン!」というような強い目で彼を見ながら
「可愛い!」耳元で呟いた
また彼は頬を赤らめていく
やすこはお気に入りのバリカンのアタッチメントを外して
コンセントに差し込んだ
「ブ~ン」と低温な音が響いた瞬間、もみあげから耳の上まで真っ青に刈られていく
冷たい笑みでときおり彼を見ながらバリカンは彼の横、後頭部まで真っ青に刈っている
「ガリガリガリガリ・・・・」
「ガリガリガリガリ・・・・」
数分で青竹のような髪型に変貌していく
前髪は重く真っ直ぐに揃っている
巧みにバリカンを動かしてみるみるうちにスポーツ刈りに近い髪型になってしまった
梳きバサミで前髪以外を思いっ切り梳いて、さらに前髪を整えた
明らかにタラちゃんんのような髪型になってしまった
やすこは彼の後ろに立ちながら、彼の刈り上げた頭を撫で上げて
刈り具合を確かめた
最後に手動バリカンでさらに耳の周りと後頭部を剃り上げた
「カチカチカチ・・・」
「カチカチカチ・・・」
彼はやすこの手で自由自在に左右、前後に倒されながらバリカンを当てた
やすこが彼女を呼んで、彼を確認させた
一瞬戸惑うような表情をして、「はい」返答した
やすこはドライヤーで小さな髪を吹き飛ばしながら
また吐息を彼に吹きかけた
彼はやすこの顔を見れないまま、また下を向いてしまった
彼女がそのシーンを見ていることに気付きながら意地悪を繰り返した
蒸しタオルで全体を拭きあげて、クロス、タオルを外した
彼が椅子から立ち上がって、彼女のもとに戻ったとき
彼女の視線は彼の股間にチラッと目を傾けた
「もう!・・・」嫉妬深い表情で彼を睨みつけた
そのあと、やすこに案内されるまま、椅子に座った
「あの~浴衣を着るんで、襟足剃りと顔もお願いします」
やすこは彼女の少し長めなボブを持ち上げた
「結構毛深いわね・・・」心の中で呟いた
顔もジッと見ると産毛がたくさんある
後ろ姿が綺麗に見えるように前下がりのボブなんてどうかしら・・・・?
結構多いわね、浴衣って後ろから見ても凄く可愛いようにしなきゃ・・・ね
彼女は戸惑っていた
追い打ちを掛けるように、彼女さんお顔が可愛いからきっとお似合いよ!
やすこの執拗な説得に応じてしまった
やすこは首に白い紙を巻きつけて、タオル、そしてクロスを掛けた
髪を少し濡らして全体を梳かしたあと、粗切りを始めた
「ジョキジョキジョキ・・・」
「ジョキジョキジョキ・・・」
前下がりというよりもおかっぱ頭に変わっていく
「ジョキジョキジョキ・・・」
耳たぶが見えてきた
「ジョキジョキジョキ・・・」
おかっぱにしてから半ば強引に斜めにカットしていく
「ジョキジョキジョキ・・・」
それでも前下がりのボブ風になってきた
「ジョキジョキジョキ・・・」
耳たぶが少し見えているので後頭部のカットラインは
耳半分ラインまで持ち上げられている
彼女は目を堅く閉じている
今度は彼女の前に立ち、額の真中辺りでハサミを横に入れた
「ジョキリジョキリジョキリ・・・」
結構な富士額だった
それでも短めに「ジョキリジョキリジョキリ・・・」切り揃えた
彼女の堅い髪質がおかっぱには適していた
全体を丁寧に揃えていく
「ジョキリジョキリジョキリ・・・」
彼女の後頭部を倒して手動バリカンで剃り上げていく
「カチカチカチ・・・」
「カチカチカチ・・・」
剃った髪が塊になって落ちて行く
彼は漫画を読んでいる
「カチカチカチ・・・」
「カチカチカチ・・・」
彼女の後頭部は真っ青に剃り上げられてしまった
やすこは満足気な表情でバリカンをわざと鏡の前に置いた
彼女の後頭部は急に涼しくなっていた
やすこはクロス、タオル、紙を外すしてタオルを巻きなおした
背中まで泡石鹸を塗り手繰って、剃刀で丁寧に剃っていく
やすこは剃り上げた後頭部の周りもきれいに際剃りを施した
全てに戸惑う彼女をリードしながら、ミントシャンプーを頭に掛けて
そのまま洗っていく
洗面台に頭を押し倒して、勢い良く水の頭に掛けていく
男性用リンスを頭に掛けて流して、頭を起こした
乾いたタオルを雑に拭きあげて、そのまま椅子を横に倒した
やすこは無言なまま顔剃りをしていく
少し毛深い彼女の額から、剃っていく
青白い剃り跡が額に広がった
眉の周りもやすこ好みの極細な弓状に剃られてしまった
眉の周りも青白く剃った跡が残ってしまった
顔全体をきれいに処理したあと、椅子は起こされた
彼女は自分の顔を見て卒倒しそうになった
髪をまた濡らして、全体を梳かした
タオルの上からクロスを掛けた
「もう切らないで!」悲痛な表情で鏡のやすこを見ている
やすこは彼女の前に立ち、さらに5ミリほど前髪を短く揃えた
一通りの確認が終わってクロスは外された
別人のようになった彼女は、さらに後頭部を合わせ鏡で見せられて
泣きそうな表情に変わっていった
ふらふらになりそうな姿勢で椅子から立ち上がって彼の元へ
彼は笑をこらえたが、吹き出してしまった
「うん!大丈夫おかしくないよ・・・」
そう言って先にお店から出て行ってしまった
彼女はやすこの言われた金額を聞いて、カットしてもらってですか・・・
「カットはサービスですよ」優しく微笑んだ
彼女は代金を払ってお店から出ていった
~つづく~
