大型SCの行方 | 発想の方程式〜知恵が価値を生む時代

大型SCの行方

ニフレルニフレテキタ。

ニフレルニイッテキタ。

行ってきた。>ニフレル<きた。

ブルーが好きなので、包まれているだけで心地いい。

「あーまだ、行ってないんだ」っていう方のために、あえて写真は最小限に。
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入り口でちょっとだけ待ち(せっかちな人はwebチケットを事前に買うといい)、中へ。

入館前は「1900円、ちょっと高いね」と思っていたけれど、中に進むほどに、納得。
これだけ楽しめるんだもの、そりゃ当然、と思う。

デートに最適。
ファミリーも楽しめる。
全てに、イマらしい工夫がある。

近くには万博記念公園もあり、高度成長時代を追体験する。

「ニフレル」を出たら、あとは先月半ばにオープンした「エキスポシティ」へ。
せっかく行ったので、母としてニコニコ楽しむ。
その一方で、私の頭の中にはいつも鳥になった自分がぐるぐる回りながら妄想をはじめる。

そして、この場所、体験型 SCがよくできていればいるほど、ここも含めた多くのSC(ショッピングセンター)が生き残るための課題を思う。

「買い物よりもまず遊んで」

この提案は8割がた正しい。
そして、すべての物販において言える。

ショッピングセンターは、買うだけの場所じゃなくなった。
ドラッグストアは薬を、買うだけの場所じゃなくなった。
カフェは、お茶を飲むだけの場所じゃなくなった。
靴屋さんは、靴を買うだけの場所じゃなくなった。

このことは今、「売れている話題の店」に行けば明らかだ。

体験型 SC「エキスポシティ」は全面積の半分が非物販。
「ニフレル」以外にも、「ポケモンエキスポジム」、日本一高い観覧車(来春)も
「来る理由」を喚起してくれる。

この試みは、未来への正解が見つからないSC界全体にとっても注目されているし、よくできていると思う。
それでもやはり、8割の成否を決める鍵は、残す2割にかかっていると感じる。

その2割とは「ほしい日用品がちゃんとある」ことだ。
「日本の季節を情緒豊かに感じられること」だ。

この課題は、どこの SCに行っても、おおむね共通している。
それなのに、おそらくあまり問題視されていない。

エキスポシティは、くまなく見るほどの時間がなかったので、まだ明言を避けるけれど、例えば、オープンして2年も経たない近くのイオンモール桂川。
「こんなに広いのに、たくさんの商品があるのに、探し物が見つからない」ことがよくある。

大量の人に応える大量の品。
わからないでもない。
でも、面積をカバーするのは、量ではなく、多様な質であってほしい。
いいもの、ほしいもの、正直なものが、見やすくて、買いやすい親切な売り場。
ほしいのは、そのための工夫や提案だから。

ものを買う当事者になればわかる。

わがままだけれど、長く愛される店になってほしいから
ほしいものに出会えた時の嬉しい気持ちを、もっといっぱい感じたいから
ひとりの「当事者」として切にそう思う。


お願いします。


例えば、周辺施設だけでなく、売り場そのものにも自然の間を。

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例えば、地産地消だけでなく、地元に伝わるお惣菜やなんかのレシピを食材の近くにタイムリーに。
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そんなこんなの、働く母の視点とプランナーの視点で切り取ったキーワードが、この本には載っています。
読まれた方からは
「8年経った今になって、この本に書かれたことがいろいろ起こっていますね」
と不思議がられます。

でも、予知ではありません。
記事を読むときに、表面的な事象ではなく、
その本質を読むようにすると、古くなりません。

そして、情報にひと手間を加え、キーワードでしまっておくと俯瞰する視野が身につくのです。

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