明日、鹿児島に行く。
桜島を望む美しい島津家の庭園で行われる、春の伝統行事「曲水の宴」の参宴者として招いていただいた。
なんで大阪から? というのは、 本当は「鹿児島と大阪を結ぶ九州新幹線開通」を祝して、昨年おこなうはずだったのだが、地震で見送られた。
曲水の宴は江戸中期からはじまったとされる。
庭園の川のほとりに狩衣・直垂や小袖五衣などを身に着けた参宴者が座る。すると川上から杯が流れてくる。
その杯が自分の前を通り過ぎる前に、お題にそった和歌を短冊に書いて 杯を飲まなければならない.
若い子にもわかりやすく言うと、タイムリミットつき 和歌詠みショーである。
時間内に解答するクイズ番組・タイムショックみたいなものかな? (タイムショック知ってる人いる?)
ペケポンとはちょっと違う。
というわけで、私が解答者、いやいや、和歌を詠む人メンバーになるのだ。 こんな感じ↓すごいよねー 歴史絵巻みたい。NHKの歴史ヒストリアのロケじゃないよ。
http://www.senganen.jp/event/2012/03/post-29.html
にしても、参加者の名前を聞いてまずびっくり。
島津家にゆかりの深い、近衛家、徳川宗家、近江彦根井伊家、薩摩 島津家の方々に、JR九州鹿児島支社社長、鹿児島書道会の方、鹿児島歌人教会の方などが参宴される。
披講者(作った和歌を読み上げる人)もすごい。
宮内庁からやんごとなき方々がお越しになるという。
うーん、みなさんとの会話の予備知識として、日本史の教科書をもっていくべきか。
大阪代表といっていただいても、私だけ血統書なしの雑種だしなあ。
、
無責任な会社の友人は 「わたし、豊臣家の末裔ですねん、とかいうたらウケるんちゃうのん?」とのたまう。
「ウケるとか、そんなんいらんねん!!」
こんな由緒正しい伝統行事に しかも、日本史の教科書で聞いたやんごとなき方々の中で、
笑いやウケなんぞ期待されていない。
こんな大阪のノリは がっちり封印して出てこないようにしとかないと、大けがするのは私だ!!!
歴史上の人物のご子孫など、一生に一度会えるかどうかという 超VIPの方々に会いまみえる場面で、しかも和歌を書いて競い合う雅な宴に くだらん冗談言うてる場合!?
勝手な想像をすると
みなさん、ハンバーガーとか、カップラーメンとか 食べたことないかなあ。
トランプの代わりに 貝合わせとか、サッカーの代わりに蹴鞠とか たしなみとして学んでたりするのかな
どんな話題がお好きかなあ。ワイドショーやバラエティなんかは絶対見ないだろうなあ。
AKB48とかご存じかな? なにかの暗号ですか?と聞かれるかな。
きゃりーぱみゅぱみゅとか 新しい寒天みたいな食べもんかと思うだろうなあ。
ワンピースって漫画は、ファッション漫画かと思われるかな。
大政奉還について、どう思われますか?というのもちょっとねえ・・・
何話せばいいんだろう。
うーん テレビ局という仕事柄、有名人にはたくさんあってきた。
が、歴史上の人物という有名人の末裔というのは、なんだかスケールが違う。
たとえば作家つながりで 尊敬する日本の大ベストセラー作家・紫式部先生の末裔の方とかにお会いしたら、私は大興奮するだろう。
源氏物語にサイン書いてください、ってねだるわけにもいかないし。
田辺聖子版の源氏物語とか、大和和紀の「あさきゆめみし」に書いてもらうってわけにもいかないし。
そうだ、しゃべらんとこ。 余計なことはしゃべらんとこ。 冗談思いついても我慢しよう。黙って微笑んどこ。
両面テープで唇を閉じとこ。
いつものパワーを半減させるために ご飯食抜いて、血糖値さげといたくらいがちょうどいいかも。
と、そんな風に無駄に緊張してることを話したら、仙厳園の方が電話で優しく言ってくれた。
「そんなに 緊張しなくていいんですよ。 と緊張してるかもしれませんが、江戸時代の知的な合コンだと思ったら 少しは気が楽になりませんか? 何も心配いりませんよ 大船に乗ったつもりでいらしてください。
みなさん本当に素敵な方々ですから 楽しいと思いますよ 明るいムードメーカーになってくださることを期待しておりますよ」
と上品な口調でおっしゃられたので、少しほっとした。
見よ!この庶民の目線に合わせてくれる この心配り。
品格のある人は 相手に合わせた冗談をいったりして、思いやりにあふれている。
和歌を詠みあう宴、楽しみになってきた。 着物とかつら、似合うかなあ~
「日本の伝統文化」に触れ 日本人としての「品格」を学んできます。
