日本留学試験 | 天天あれこれ@台湾

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2013年9月から台北の大学院に留学。
卒業後そのまま台湾に残ってお仕事がんばってます。


久しぶりに日本語教育について~

今日はあさってに実施される『日本留学試験』について書いていこうと思います。

日本語のレベルを見る『日本語能力試験』。
もちろんこれも、大学受験の際に「日本語能力」の目安として見られるところがありますが
ほとんどの大学は、『日本留学試験』を受けているということが受験資格の一つとなります。
国立大学は95%、私立大学でも半分近くの大学は義務となっています。
コレを受けていないと、受けられない大学もあるということです。
なので日本の大学を受験する受験生は基本的に全員受ける試験です。

試験は毎年6月、11月に実施されています。
文系か理系かによって受ける科目がちがいます。

文系⇒日本語 総合科目 数学Ⅰ
理系⇒日本語 数学Ⅱ 理系科目(物理・化学・生物から2つ選択)

文系は私立大学の場合学部によっては日本語だけ受けてればいいところもちらほらありますがほとんどの学部は総合科目が必要です。
ちなみに総合科目とは、日本の大学などで必要な文系の基礎的な学力、思考力、論理的能力を測定するものです。ざっくりいうと日本の高校で勉強するレベルの地理、歴史、政経に関する知識を見られます。
数学は私立大学の場合はさ必要だったり必要じゃなかったり。
国立大学は必須です。
理系は基本的に全部受けなければなりません。

合計点800点満点。
文系の場合は
日本語400点
総合200点
数学200点

理系の場合は
日本語400点
数学200点
理系科目200点

これ以外に日本語試験には「記述」という試験があり、400~500字程度でテーマに沿って簡単な論文も書かなければなりません。それは50点満点なので実際は850点満点ですね。

私立大学の留学生向けの試験はだいたい10月くらいから本格的に出願が始まります。
早いところは6~7月から出願が始まるところがあるのでそれらの大学はこの6月の試験結果を見ます。
10月以降の出願の場合は11月の試験結果か6月の試験結果をどちらかを選べるというところが多いです。
しかしこれがクセモノで・・・・・。
ほとんどの私立大学の出願締め切りは11月下旬までというところが多いので
どちらかいいほうで~♪ なんてこと、できないのですかおかお
11月の結果を選ぶ場合は完全に自分の予想に頼らなければなりません。
(ちなみに11月の試験の結果を見る場合は受験表のコピーを提出して、大学側が留学生試験実施団体の日本留留学支援機構に問い合わせて照会をするという手段をとるところが多いです)

国立大学の場合は1月以降出願なので結果をみて選べますが
私立大学の中堅~難関狙っている受験生にとっては本当悩みどころですね。
実際に、11月のほうを選んでしまい、結果6月の結果のほうがよかったっていう学生もちらほらいました汗

留学試験の採用方法は、大学によって違いますが一番多いのは
留学試験の結果+面接+大学独自試験(文系は日本語小論文が多い)
というかんじですね。
ちなみに足きりになる点数も大学によってちがいます。

一流大学でも日本語250点あれば出願できるというところもありましたし。
中堅レベルだと日本語210点以上ところもありました。
でも高ければ高いほどもちろんいいです。
点数を指定せずに提出だけを求めるところもあります。
はっきりといえるのは最低でも日本語200点以上ないとだめです・・・・。
日本語200点を超えていない場合、または留学試験が思うような結果にならなかった場合は大学の独自試験だけでもOKのところを選ぶしかないでしょう・・・・。

そして気になる合格ラインですが・・・・・
正直わかりません~~~ぶー
留学試験の結果がすごくいいからといって、絶対に合格できる・・・というものでもないのです。
例えば以前担当した学生1と学生2の場合、どちらも留学試験は同じくらいの成績で、同じところを受けたのですが、ものすごく自然に話せる学生1が合格していました。
その反対に、あまり話せないけど留学試験の結果はまあまあで書く力があった子は合格していたり・・・・。
本当にわかりません汗

ただ、「そうがく社データ」や、受験指導を経験した先生の話を基にすると以下のことがいえると思います。
(そうがく社データとそうがく社が日本語学校に対し、大学受験をした学生のデータ提出を求め、それをまとめたもの。協力した学校にだけそのデータを公開しています)

一流国立大学の理系・文系は全体科目まんべんなくの85~90%以上取れてる人は合格者が多い。
一流私立大学の文系は受験科目が全体的に80~85%以上取れてたら受かってる人が多い。
中には70%程度でも受かっている人もいる。独自試験や面接がすごくよかったのかも。
理系は日本語がそんなに取れてなくても数学、理系科目がよければ受かる可能性が高い。
でも悪すぎるのはもちろんダメ。
中堅私立大学文系日本語60%~70%くらいでも受かっている人が多い。たぶん独自試験や面接を重視しているのかも。
理系は日本語が50~60%くらいでも理系科目、独自試験などがよければ受かる可能性が高い。

というかんじでしょう。

でも、この『日本留学試験』・・・・・。
本当に難しいと思います。
日本語試験に限っていうと休みなしで125分。
記述30分 読解問題は40分 聴読解55分。
読解問題なんて、ひとつの設問を一分半でとかないと、いけないんですうわー・・・
ちなみ問題例はこちらにありますのでやってみてください。
日本留学試験問題例


日本人でも1分半で全部を理解しきるのは困難です。
日本語が話せるだけでは、解けないでしょう・・・・。
読解のコツも必要ですし、頭のよさも同時に見られているように思います。
あと集中力も。
「こんな文章母国語で説明されてもわかりません~って」いってる子もいました。
それになんだか、毎年毎年難しくなっているように感じます。
2011年からは、ひとつの長文に対して2つの設問があったりと出題形式も変わったりしていますし・・・・。


留学試験。
大変ですが、がんばって乗り越えて、希望の進路を勝ち取ってほしいですね。
受験生の留学生、がんばれ~!!sei



それではではにこちゃん