あれは高校1年生のときのことだったか、それとも2年生だったか。
とにかく高校の国語の教科書に志賀直哉の「城の崎にて」が載っていました。
綺麗な地名だな、と思いました。
まずkinosakiという響きが美しいし、字面も素敵。
「茨城県」の「城」なので難読とは言えないけど、初見で正しく読むのは難しいと思う。
そんなこんな私にとっては、記憶に残る印象的な地名だったのです。
城崎は1400年の歴史を誇る言わずと知れた名温泉地ですが、最近は外国人観光客が増えている影響で旅行サイトや旅番組で目にする機会が増えました。
画面の中の趣きある光景を眺めながら、「いいな~行ってみたい」という潜在的な欲求が高まっていました。
潜在的な欲求が顕在化したのは、少し前に全国の温泉MAPを眺めていて目に止まったから。
普段「温泉行きたい」と思ったら検討するのは近場ですよね?
私は東京在住なので、普段はやっぱり箱根や伊豆半島方面を考えることが多いです。
「温泉行きたい」の気持ちから入ると、関西の温泉が候補になることはまずありません。
このときは具体的に温泉計画を立てていたわけではなく、何となく眺めていて、だからこそ城崎の機運が高まったのです。
また、城崎がある北近畿は未踏の地なので行ってみたいという気持ちも少し…いや結構ありました(地図ファン視点)w
という感じで城崎行ってみたい熱がにわかに高まり、2月の3連休、気心知れた大学時代の友人と3人でいざ城崎へ!
大阪在住の友人もいたので現地集合にしました。
でもそれは瀬戸内側の話。
日本海側の城崎は遠いです。大阪在住の友人も「遠い…」と漏らすほどw
ちなみに大阪・神戸からは高速バスで3~4時間と、だいたい東京~伊香保温泉の距離感です。
近場に有馬温泉があるので余計に遠く感じるのかもしれませんね。
はるばる訪れた城崎は、とっても良かったです。
何よりもまず温泉街が素晴らしい!
色気と活気が絶妙にブレンドされていました。
遠いけれど、ぜひ再訪したい温泉です。
後編では今回の旅行の様子を写真を交えて紹介します。