沈む太陽や、流れる星のことを知っている様に、

ひと時も同じ時間なんてないことくらいは知っていた。


当たり前に何かを求め、

当たり前にここにいるような、

そんな色あせた蜃気楼が、

今でもあなたを包もうとし、そして僕を包もうとしている。



あの時、伝えたかったこと。

今、ここで思うこと。


あの日々、胸を刺した思い。

耳の奥で、蜃気楼。



月の満ち欠けや、潮の音。

今日見えた宇宙の青、明日の雨の色。

それすら、知らなかった。


何が根本に働きかけ、

何を感じたのかを知りたい。

蜃気楼の中、踊りたい。


ひと時でも油断したから、ホラ、

あの階段の場所を忘れる誰か。

蜃気楼の中。


なぜ、それはこんなにも激しいの。

なぜ、それはこんなにも優しいの。

それは蜃気楼の中、遠く近づく。


それでもちょっと悪あがきして、

形の見えないあなたの掌に、

また明日も昇りたい。




Frased of no genius.