12年振りの『ひばり』 | 端っこの気持ち

端っこの気持ち

東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

では、昨日観に行った『ひばり』の感想でも書くとしますかね。演劇

 

劇団四季創立70周年記念公演の一つである『ひばり』。自分にとっては12年振りの観劇でした。パー昨日は日曜日という事もあって劇場はお客さんでいっぱい。劇場のチケット売り場の窓口には「満員御礼」と書かれていました。カーテンコールではスタンディングオベーション状態でそれなりに盛り上がっていたと思います。昨日座った席は2階5列11番と2階席の5列目の席。2階席だったけど、舞台全体を見渡す事が出来て良かったかなと。

 

昨日のキャストです。



五所ジャンヌに道口コーション、阿久津ウォーリック伯に田邊シャルル七世等とかなり豪華な面々。

 

では、気になるキャストの感想を。

 

ジャンヌ演じた五所真理子さん。

五所ジャンヌは初見です。当初は野村玲子さんとのダブルキャストだったのですが、野村さんが諸般の事情(野村さんの我儘かはてなマーク)で降板したのでシングルキャストになってしまいました。そんな五所ジャンヌですが、良かったです。時々、野村ジャンヌを彷彿させる所もあったけど、五所さんなりのジャンヌが出来上がっていて良かったです。ニコニコ演技は良かったです。初役でしかも難役のジャンヌですが、最後まで演じ切って素敵です。ニコニコ最後の方のウォーリック伯に向かう場面での五所ジャンヌは気高くてゾクッとしました。ミュージカルでの五所さんも良いけど、ストレートプレイにももっと出演して欲しいですね。パー

 

コーションを演じた道口瑞之さん。

道口コーションも初見です。かつての公演では日下武史さんや志村要さん等が演じたコーション。今回は道口さんが演じてます。コミカルな役を演じる事の多い道口さんですが、こういうシリアスで重厚な役を演じる道口さんも良いですね。ニコニコそんな道口コーションですが、良かったです。声の強弱などを駆使してコーションを見事に演じてました。重厚な役でコミカルな面は一切出てこないんだけど、心の何処かでコミカルな道口さんを期待していたのは言うまでもないです。にひひ

 

シャルル七世を演じた田邊真也さん。

前回の公演ではではウォーリック伯を演じていた田邊さん。今回はシャルル七世を演じてます。この作品のシャルル七世ですが、嫌な奴で自分は大嫌いです。石丸幹二さんや加藤敬二さんもシャルル七世を演じましたが、その時もシャルル七世という役が嫌いで演じている石丸さんや敬二さんも嫌いに思えてくるくらいでした。にひひそれはさておき、田辺シャルル七世ですが、やっぱり嫌な奴でした(誉めてます)。劇中、ウォーリック伯も言ってますが本当に「いけ好かない奴」でした(誉めてます)。ジャンヌを見捨てる田邊シャルル七世の冷たい事といったら…。ま、それだけ田邊さんの演技が上手いという事なんでしょうねぇ。シャルル七世は笠松哲朗さんも演じてますが笠松さんのシャルル七世も観てみたかったなぁ…。

 

他にも、味方さん演じる宗教裁判所大審問官は厳かな大審問官だったなぁとか、宮田アニエスは小悪魔的な女性だったなぁとか、勅使河原ボードリクールと金久ラ・イールの出てくる場面はホッと出来る場面だったなぁとか、色々書こうと思ったのですが、この辺で…。

 

さて、12年振りの観劇となった『ひばり』ですが、内容は難しいと思わせる作品ですが、やっぱり良い作品ですね。今回は約12年振りの上演となりましたが、次に再演するのはいつになるんだろうはてなマーク