4年振りの夢醒め | 端っこの気持ち

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東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

では、昨日観に行った『夢から醒めた夢』の感想でも書くとしますかね。演劇

 

 

21日に開幕した『夢から醒めた夢』。4年振りの観劇となりました。公演期間が短いうえに人気のある作品なので、チケ取りに苦労しました。まだ緊急事態宣言が明けてないので観に行くのに躊躇したけど、どうしても観たかったので、霊界空港に行ってしまいました。にひひ昨日は日曜日という事で緊急事態宣言下とは言え、客席はお客さんでいっぱい。拍手も大きくそれなりに盛り上がっていたと思います。昨日座った席は2階6列15番と2階席の後ろから2列目の席。思い返してみれば4年前の公演でも2階席の後方だったなぁ…。

 

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四宮ピコに笠松マコと野村マコママ、山科メソに坂本デビルと権頭エンジェル、加藤ヤクザに近藤暴走族と澁谷部長に鈴木夢の配達人等々となかなか見応えのあるキャスト陣だったかなと。

 

では、気になるキャストの感想を。

 

ピコを演じた四宮吏桜さん。

四宮ピコは4年前の観劇時と同じです。4年前の観劇時では演技等が硬いように感じましたが、今回の公演では硬さも見られず良い感じに成長したと思います(何を偉そうにパンチ!)。演技は良かったと思います。四宮ピコは元気で優しいピコですね。歌も良かったです。4年前の公演では高音を出すのが難しそうでしたが、今回は高音も良く出て綺麗な歌声を披露してくれました。グッド!

 

マコを演じた笠松はるさん。

笠松マコは初見です。四季に在団中にもマコを演じていたという事ですが、自分は未見で…。なので、昨日笠松マコを観る事が出来て嬉しかったです。ニコニコそんな笠松マコですが、良かったです。ニコニコ儚げなマコを丁寧に演じていて好感が持てます。マコは出番が少ないので笠松さんが演じるのは勿体ないというか贅沢というか…。歌は申し分ないですね。綺麗な歌声で魅了してくれました。

 

マコの母を演じた野村玲子さん。

野村マコママは4年前と同じ。4年前の公演を観た時の野村さんの歌声を聴いているので、今回も不安でした。演技は良かったです。娘を亡くした母親を見事に演じていて思いっきり泣かされました。歌の方ですが…。4年前の公演ではガサガサだった歌声で綺麗な歌声の時を知っている自分にとって哀しみしかなかったけど、今回は歌い方を変えたのかボイトレをしたのかは知らないけど、4年前よりは良くなってました。

 

デビルを演じた坂本岳大さん。

坂本デビルは初見です。4年前の公演では下村青さんがデビルを演じてましたが、今回は坂本さんのデビル。そんな坂本デビルですが…。正直言って、面白味がない。デビルという役が坂本さんに合ってないのか、何と言うか、空回りしている感じがしました。申し訳ないんだけど、途中で脳内で光枝デビルに変換して観てました(って、コラッパンチ!)。

 

ヤクザを演じた加藤敬二さん。

今回の公演で一番観たかった敬二さんのヤクザ。そんな敬二さんのヤクザですが、面白かったです。ニコニコとてもコミカルなヤクザで自然と目目で追いかけてました。動きは軽いし表情も豊かで良いですね。動きは軽やかで50代後半とは思えないくらい若々しい。今回はヤクザでの出演だったけど、いつの日かデビルでも演じたら面白いかもしれませんね。

 

他にも、山科メソはもっとダンスの見せ場があっても良かったなぁとか、前回の公演で夢の配達人を演じた近藤さんは暴走族の方が似合うかもと思ったり、権頭エンジェルは爽やかなエンジェルだなぁとか、鈴木夢の配達人は格好良い配達人だったなぁとか、色々書こうと思ったのですが、この辺で…。

 

さて、4年振りの観劇となった『夢から醒めた夢』ですが、やっぱりこの作品はいつ観ても感動できますね。次回の上演がいつになるか解らないけど、上演されたらまた観に行こうと思ってます。パー