って事で、『 CATS』を観てきた。
『CATS』を観に行ったのは去年の2月以来。先日の『アラジン』と同じで14ヶ月振りの訪問となりました。今日は日曜日ですが、客席の方は空席が目立ちかなり寂しい感じでした。とは言え、拍手は大きくそれなりに盛り上がっていたと思います。今日座った席は10列51番。回転席が無いので実質前から6列目の席。実質前から6列目なんだけど、舞台が遠く感じたのは何故だろう
今日のキャストです。
コロナ以前でのお馴染みの猫や初見の猫、久し振りの猫とバラエティに富んだキャスト陣だったかなと。
では、気になるキャストの感想を。
グリザベラを演じた織笠里佳子さん。
14ヶ月振りの舞踏会でのグリザベラは織笠さんのグリザベラでした。久し振りに観た織笠グリザですが、今回もやさぐれてました。特に1幕の「グリザベラ~娼婦猫」では「悲壮感」というか「やさぐれ感」満載という感じ。「微笑みかける」というより「メンチ切ってますよね」と言いたいくらい。でも、その後からグリザベラの持つ哀しみが伝わってきました。歌は申し分ないですね。「メモリー」では自然と涙が溢れてきました。
マンカストラップを演じた金本泰潤さん。
、14ヶ月振りの舞踏会でのマンカストラップは金本さんのマンカス。久し振りの『CATS』で金本マンカスを観る事が出来て嬉しかったです。そんな金本マンカスですが、良かったです。マンカストラップという役が体に染み付いてきたのか今までよりも素敵なマンカストラップになってました。表情も豊かで良いですね。キリっとした表情も格好良いけど笑顔も素敵でした。歌は申し分ないですね。素敵な歌声で魅了してくれました。それにしてもマンカス役者が不足してますねぇ…。加藤さんはオペラ座だし、北村さんや渡久山さんは氷の世界に行ってしまうし…。大丈夫なのだろうか
ジェリーロラム=グリドルボーンを演じた真瀬はるかさん。
真瀬ジェリロは久し振り。2019年の1月に観て以来かな久し振りに観た真瀬ジェリロですが、良かったです。綺麗で優しいお姉さんという感じのする真瀬さんのジェリロ。ガスに寄り添う姿は慈愛に満ちている感じがします。グリドルボーンでの悪女っぷりもちょっとコケティッシュで面白いですね。歌も良かったです。綺麗で伸びのある歌声で魅了してくれました。千秋楽前にもう一度観たいけど、観る事が出来るかなぁ…
ミストフェリーズを演じた横井漱さん。
横井ミストは初見です。コリコパットの横井さんは何度も観ているのですが、ミストフェリーズでは初めてです。そんな横井ミストですが、良かったです。「小さな可愛い黒猫」という歌詞にピッタリという感じ。今まで観たミストフェリーズの中には「小さな可愛い黒猫」ではない方も居ましたからねぇ…。ダンスは良かったです。優雅でキレもあるダンスで魅了してくれました。また観てみたいと思わせるミストフェリーズです。
他にも、安宅ジェニエニは元気なおばさん猫だったなぁとか、上川タガーは自由奔放なタガーだなぁとか、玉井マンゴと片岡ランペの泥棒コンビも面白かったなぁとか、色々書こうと思ったのですが、この辺で…。
さて、14ヶ月振りに観た『CATS』ですが、こういう状況下なので演出が変更されているのは仕方ない事ですが、何だか舞台とお客さんの間に壁があるように感じてしまいました。舞台とお客さんとの交流があってこその『CATS』と思うのは自分だけだろうか
そうそう。キャッツシアターにもタングが居たので写真を撮ってみました。
ちょっと不機嫌そうな表情をしているけど、そんなタングも可愛らしい。