2年振りのアルゼンチン | 端っこの気持ち

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東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

では、昨日観に行った『エビータ』の感想でも書くとしますかね。演劇




前回の東京公演は2010年だったから約2年振りのアルゼンチン訪問となりました。今回の『エビータ』は劇団四季が「2人のエビータ」といってエバを演じる俳優さんの公演スケジュールを予め発表するという余計な事をしてくれました。むっ事前にキャストを知りたくない俺にとっては劇場に着くまでの「今日は誰が出るのかなぁはてなマーク」というドキドキ感ドキドキやワクワク感を味わえなくて何となく残念な気持ちで劇場に向かいました(ま、キャスト重視で舞台を観ているわけではないので誰がエバを演じても良かったんだけどね…)。平日の夜にも関わらずお客さんはいっぱい(招待客もかなり居たみたいだけど…。初日でもないのに浅利代表も居ました)で、それなりに盛り上がっていた感じでした。メインキャストで前回の東京公演と同じなのは野村エバに芝チェ、渋谷マガルディ。変わったのは佐野ペロンと松元ミストレスのみ(因みにエバ以外のメインキャストは全部シングルキャストです)。アンサンブルに礒津ひろみさんや佐藤夏木さんといったベテラン組、岩崎晋也さんや永野亮比己さんといったダブルミスト、『コーラスライン』を終えた団こと葉さんや恒川愛さん、『劇団四季ソング&ダンス The Spirit』を途中で抜けた神永東吾さん、『春のめざめ』でお気に入りの役者さんの一人となった加藤迪さん、他にも澤村明仁さんや畠山典之さん等とメインよりアンサンブルの方に注目したいくらいでした。にひひ




では、気になるキャストの感想を。



エビータを演じた野村玲子さん。

前回の東京公演でもエバを演じた野村さん。てっきり北海道四季劇場の杮落としでエバを卒業するのかと思っていたら今回の東京公演でもエバを演じてます。公演スケジュールを観ると殆どが野村エバで秋さんのエバは数える程度。ガーン秋さんのエバは未見なので、正直に言うと秋エビータを観たかったのですが、昨日は野村さんのエビータ(野村エバと秋エバを交互に出演した方が良いと思うんだけどなぁ…)。先程も(って言うかいつも)書いている事ですがキャスト重視で観ていないので野村エビータでも良かったんですよ。にひひそんな野村エビータですが色々な意味で凄いです。マガルディや男達を惑わす野村エバは『女郎蜘蛛』というか『メスカマキリ』みたい(誉めてます)。演技は申し分ないですね。病魔に冒されたエバはいつ観ても鬼気迫る感じで怖いくらい(誉めてます)。ただ、歌の方は…。前回の東京公演でも感じた事ですが、時々声が擦れたりして辛そう。『オペラ座の怪人』のクリスティーヌや『美女と野獣』のベルや過去の『エビータ』の時等といった綺麗な歌声を知っている俺にとっては今の野村さんの歌声を聴くと哀しくなってしまう。正直、ミュージカルに出演しないでストレートプレイ中心に活躍した方が良いのではないかと思ってしまう。こんな事を書いてますが、野村さんのエビータにすっかり感動させられたのでした。にひひ秋さんのエバを観たいけど(と言っても、その為にチケットチケットを追加する気は全くない俺)、次回の観劇時も野村エバのような気がする。


チェを演じた芝清道さん。

芝さんのチェは良かったです。長い事チェを演じているだけあって安心して観る事が出来ます。ニコニコ昨日も素敵なチェを演じてくれました。エバの事を時々冷ややかな眼差しで見つめるのが良いですね。『JCS』のジーザスも良かったけど、芝さんにはチェのような役が似合う気がする。歌の方も良かったです。声がバンバン出ていて響いていました。今回の公演では芝さんのシングルキャストですが、いずれまた再演される事があったら芝さん以外のチェを観てみたいものです。


ペロンを演じた佐野正幸さん。

佐野ペロンは初見です。俺にとっては今井清隆さん、下村尊則さん、金田俊英さんに続く4人目のペロンです。そんな佐野ペロンですが、丁寧にペロンを演じていて良かったと思います。何となく頼りない感じのペロンですね。何と言うかエバの掌の上で踊らされているような感じ。軍服を着た大佐の時は小心者な感じがしました。「エリートのゲーム」での椅子取りには笑わせてもらいました。歌の方も良かったです。素敵な歌声で魅了してくれました。でも、もう少し佐野さんの歌声が聴きたかったなぁと思ったりして…。


マガルディを演じた渋谷智也さん。

前回の東京公演でもマガルディを演じた渋谷さん。二流か三流の売れないタンゴ歌手で見栄っ張りなマガルディを丁寧に演じてました。ただ、丁寧に演じすぎているからなのかどうかは解らないけど、あまり面白味は感じられない。もうちょっと「男のいやらしさ」を出したら面白いと思うんだけどなぁ…。可も無く不可も無いという感じのマガルディでした。


ミストレスを演じた松元恵美さん。

前回の東京公演では高木美果さんが演じていたミストレス。今回は松元さんが演じてます。高木さんのミストレスも素敵でしたが、松元さんのミストレスも良かったです。儚げであどけなさの残る少女でペロンに捨てられた後の松元ミストレスを観ていると守ってあげたくなるくらい。歌の方も良かったです。綺麗な歌声を披露してくれました。



他にもアンサンブルでエバの兄や軍人を演じた加藤迪さんは口髭を蓄えていて捜すのにちょっと苦労したけど口髭姿は凛々しかったなぁとか、岩崎さんと永野さんの2人がアルゼンチンに居るという事はこの公演が終るまでは松島さん一人でミストフェリーズを演じ続ける事になって大変だなぁと余計な事を考えてしまったり、最近お目にかからなかった礒津ひろみさんを久し振りに舞台で観る事が出来て良かったなぁとか色々書こうかと思ったんだけど、この辺で…。





昨日は『オペラ座の怪人』のチケットチケットを持って行ったので(って、チケットホルダーに入れっぱなしなのです)、「ロイド=ウェバーキャンペーン」に参加して、特製グッズを貰ってきました。


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今回のキャンペーンの特製グッズは「スライドミラー」でした。



スライドするとこんな感じ。


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貰ったのは良いんだけど、使わないな(じゃ、貰うなよパンチ!)。




これだったら、前回のキャンペーンの時の


端っこの気持ち
クリアファイルの方がまだ良かったような…。と言ってもコレも使ってないけど。にひひ