コンタクトしてみる? | 端っこの気持ち

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東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

では、昨日観に行った『コンタクト』の感想でも書くとしますかね。演劇


東京では4年振りの公演となった『コンタクト』。今回は四季劇場[秋]から自由劇場に移しての上演。四季の舞台を観始めてから30年以上になる俺。当然の事ながら(はてなマーク)、この作品も初見ではありません。にひひ初演も観ていれば、前回の公演も観ているわけです。何回も観ているんだけど、観る度に新しい発見があると思わせる作品で結構奥が深いのではないかと思います。今回は前回観た時にも居たキャストや新しいキャストが居て(殆どが『ソング&ダンス』のカンパニーと『コーラスライン』のカンパニーから出てきた方々でしたね)、以前とは違う感じがして面白かったです。



では、気になるキャストの感想を…


マイケル・ワイリーを演じた加藤敬二さん。

初演からマイケルを演じている敬二さん。もう手慣れたモノなのか、マイケルという人物を完全に自分のモノにしている感じがしますね。「踊れない男」というより「踊った事がない男」を上手く演じていると思います。笑わせる所はしっかり笑わせるし、締める所はしっかり締めていて安心して観る事ができます。前回の上演時よりも演技がどんどん深くなっていっているように思ったのは俺だけだろうかはてなマークマイケルには荒川務さんもキャスティングされていますが、ツトさんのマイケルは観た事がないので観てみたいなぁ…。


黄色いドレスの女を演じた高倉恵美さん。

初演や前回の上演時には他の役で出演していた高倉さん。今回は「黄色いドレスの女」を演じてます。初演の時の高久舞さん、前回の上演時での坂田加奈子さん、酒井はなさんと3人の「黄色いドレスの女」を観ているので、俺にとっては4人目となる高倉さんの「黄色いドレスの女」。ミステリアスで魅惑的な女性を素敵に演じていたと思います。ダンスは申し分ないですね。素敵なダンスで魅了してくれました。背も高いし、顔も小さいし、スタイルも良いので、衣装の黄色いドレスがホントによくお似合い。四季のHPの稽古写真を見て高倉さんの「黄色いドレスの女」を観たいと思っていたので、高倉さんの「黄色いドレスの女」を観る事ができて嬉しかった。ニコニコ「黄色いドレスの女」は他にも坂田加奈子さん、酒井はなさんもキャスティングされているので坂田さんや酒井さんの「黄色いドレスの女」も観てみたい。


妻を演じた坂田加奈子さん。

前回の上演時でもPARTⅡの「妻」を演じていた加奈子さん。前回観た時も良かったのですが、今回は前回よりも良かったと思います。何と言うか、「妻」の感情が上手く踊りで表現できていると思います。身体だけでなく、表情でも「妻」の感情が上手く表現されていると思います。夫に抑圧されている妻の気持ちが伝わってきます。ダンスになると解放された気持ちが出ていてイキイキとしていて、そのギャップが面白いですね。「妻」には団こと葉さんもキャスティングされているので団さんの「妻」も観てみたい。


夫を演じた牧野公昭さん。

前回の上演時まではPARTⅡの「夫」とPARTⅢの「バーテンダー」は同じ方が演じていましたが、今回は違いましたね。牧野さんの「夫」はホントに威圧的で如何にもマフィアっぽい感じ(どちらかと言うとマフィアというよりは…)。牧野さんの「夫」は横柄で威圧的なんだけど、心の隅では「妻」の事を愛しているんじゃないかなぁと思わせる「夫」という感じがします。っていうか、そういう「夫」だと思いたい。牧野さんはPARTⅢで「バーテンダー」にキャスティングされているので、今度はPARTⅢの「バーテンダー」を観てみたいけど…。


バーテンダーを演じた明戸信吾さん。

前回の上演時まではPARTⅡでの「夫」も演じていたのですが、今回はPARTⅢの「バーテンダー」のみ。あの鬘姿はいつ観ても可笑しい。一見ふざけているように見えるけど、真実を突いていたりして凄く印象的な役ですよねぇ。明戸さんもこの作品には初演から出演しているので、明戸さんの「バーテンダー」は安心して観る事ができますね。カーテンコール時のバック転は今回も健在でした。チョキ開演前のアナウンスも笑えます。



他にも徳永義満さんのPARTⅡでのオトボケぶりには笑わせられたなぁとか、「ウェイター長」を演じた金久烈さんはダンスは勿論上手かったけど、日本語も意外に上手かったなぁとか、初演や前回の上演時に大塚俊さんが演じた役を今回西尾健治さんが演じていたけど、西尾さんにピッタリの役だったなぁとか、大塚俊さんは役が変わっても存在感があって面白かったなぁとか色々書こうかと思ったのですが、この辺で…。




この『コンタクト』はPARTⅠ~Ⅲと3部作のオムニバスの構成で出来ています。初演の時の一番最初に観た時は「なんとも不思議な作品だなぁ…」と思ったんだけど、何度か観ているうちに作品の持っている魅力というか奥深さにハマっていったような気がしました。この作品のテーマの一つでもある「コンタクト」。この作品を観ると、俺も誰かとコンタクトしてみようという気持ちになります(って、してるけどさ…)




そうそう、昨日は萩原隆匡さんと松島勇気さんが観に来てました。次回観に行く時にこの2人が出ているのだろうかはてなマーク